職場の仲間は「チームメイト」「イケメン」パラアーチェリー、上山選手の素顔

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アーチェリーをはじめたきっかけは、美人の先輩

   上山選手とアーチェリーの出会いは、大学時代。友人に誘われて訪れた体験入部で、美人の先輩に声をかけられ、舞い上がった。言われるがままに弓を握り、わずか5メートル先の的に当てたのが人生で最初に放った矢である。「上山くん、センスある!」とおだてられ、そのまま入部にしたという。

「もともとボクがアーチェリーを始めたきっかけが美人の先輩の存在だったのですから、スポーツを見に来てくれるきっかけって、なんでもいいのかもれません。ひいきの選手を見つければ、スポーツ観戦は劇的におもしろくなるはず。ボクに興味を持ってくれた人が応援に来てくれれば、自分自身にとっても大きなパワーになると思いますから」
アーチェリーをはじめたきっかけは美人の先輩だった。
アーチェリーをはじめたきっかけは美人の先輩だった。

   じつは上山選手には、TOKYO2020の金メダル以外の目標がある。

「会場を観客で満員にしたいんです。日本の方々の声援なしに、金メダルを獲得できるとは思えない。そのために、もっとアーチェリーファンを増やしたいし、アーチェリーを見てくれる人が増えることがボクにとって一番うれしいことなんです」

   そのためにも、TOKYO2020を見据えて、連日、万全の体制でトレーニングに励んでいる。平均して5時間から8時間。1日に放たれる矢の数は、200~300本にものぼる。弦を引きしぼる右手はマメで覆われている。

   「世界に勝つためには練習量を増やすしかありません」。以前のサラリーマン時代は週2回、仕事の合間に練習するのがやっとだったが、2014年に三菱電機のアスリート社員になってからは、サポート体制にも恵まれ、思う存分アーチェリーに打ち込めている。

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