会社勤めをしていた頃の同僚が昨年(2018年)の秋に亡くなった。葬儀にはちゃんと出席し、十分に弔意を表してきたつもりである。
少し前、そんな彼の「偲ぶ会」をやるという案内状が届いた。
「出席」「欠席」どちらかに○印をつけさせる
普通、偲ぶ会というものは、亡くなった時は「家族葬」などで簡素に済ませたので、改めて皆が集まって...... という場合が多いのではないだろうか。
彼のように、葬儀そのものがきちんと行われたのに、偲ぶ会までやるというのは珍しいように思う。まあ、それだけ故人に人望があったのだろう。それはそれで結構なことである。
案内状を見ると、まずは「出席」「欠席」という項目があり、どちらかに○印をつけるよう求めている。亡くなった同僚や発起人には申し訳ないが、僕は葬儀に加えて偲ぶ会にまで出る気がしない。
出たら、きっとあいさつをさせられるだろう。それも、遺族の前でやるのだから、故人を褒めなければならない。どのように褒めるか、気が重い。
しかし、「欠席」に○をつけるのはかなり勇気がいる。「ご伝言」という欄もあるから、欠席の理由を何か書かなければならない。「先約があるため」では、どこか嘘っぽい。何と書けばいいのだろうか。