歌の強要は「カラハラ」! 同伴者のカラオケ嫌いを見抜く5つのポイント(篠原あかね)

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   4月は新入社員をはじめ、異動者の歓迎会など職場での宴席が増える時期です。

   お酒大好き、永年の宴会幹事の私のもとには「楽しい宴会指南」のご依頼をいただく機会も増えるわけですが、近年はハラスメントにならない宴会術が中心です。

  • 熱唱している人はいいけれど……
    熱唱している人はいいけれど……
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「次は〇〇さんの番ですよ~」知らずにしつこく迫ると......

   ハラスメント研修で受講者の皆様とお話しをしていると、「職場の飲み会に参加すること自体は構わないが、カラオケが苦手」という声も多数あります。

   じつは私、大のカラオケ好き。それもカラオケボックスよりは、カラオケスナックで他のお客様と一緒に盛り上がりたいという、カラオケ嫌いの人にはちょっと迷惑なタイプです。

   もちろん「カラオケハラスメント=カラハラ」は問題行動であることを理解していますので、宴席後の二次会で、カラオケ嫌いな人を無理やりお店へ連れて行き、歌を強要することはしません。事前に苦手と知っていればなおさらで、カラオケという選択肢自体がありません。

   でもね、相手が気を遣ってカラオケに付き合ってくれる場合もあるじゃないですか。カラオケ嫌いとは言わずに。もし、私がそれに気づかず「次は〇〇さんの番ですよ。曲を入れてくださいよぉ~」と、しつこく迫れば「カラハラ」になるかもしれません。

「カラオケ嫌い」を察してあげて

   一般的に「カラハラ」といえば、歌を強要する、勝手に曲を入れて歌わせる、自分の知らない曲(最近の曲や世代の違う曲など)を歌うと嫌味を言うなどを思い浮かべることでしょう。

   それ以外にも「アニソン縛り」や「春の歌縛り」などの〇〇縛りや、曲が途切れることなく歌い続ける輪番制もツライものです。

   そこで、カラオケ店に着いてから、相手がカラオケ嫌いであると見抜くために、以下のような言葉が相手からあったら察してあげましょう。

   そして無理強いをしないことがマナーであると同時に、相手の気遣い(カラオケに付き合ってくれた)に対する感謝の気持ちでもあります。

(1) 私、皆さんの歌を聞くのは好きなんですが、歌うのは苦手なんですよ。
(2)まずは皆さんがひと通り歌い終わってから、私はゆっくり曲を決めますので、皆さんは遠慮なくどんどん歌ってください。
(3)私、今夜は盛り上げ役でいきますから。
(4)私、子供のころから音痴なんですよ~。
(5)私は機械担当で(音量やエコー調整、照明など担当するという意味)。

   相手も場の雰囲気を読んでやんわり断っているわけですから、それでも歌を強要するのは野暮というものです。

   そしてカラオケ嫌いの方は、日頃から周囲に「カラオケは嫌い」とアピールしておくと、誘われにくくなり、気持ちも楽になると思います。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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