「共働きは、夫が出世しなくなるってホント?」 ネットで話題...専門家に聞いた

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「共働きに理解ある会社なら夫婦そろって課長以上に」

   もっとも、「そのとおりだが......」と肯定しながら、こう指摘する声も――。

「私は家事育児折半男性で、確かに出世しなかったが、投稿者は大きな勘違いをしている。その逆、つまり『妻が専業主婦だと夫は出世するか?』というと、それは成り立ちません。うちの会社には妻が専業主婦でも出世していない人、たくさんいます。50代(ほぼ妻は専業)なのにヒラで、上司が30代(ほぼ共働き)なんてゴロゴロいます」

   一方、「そんなわけはない」という意見の代表的な声はこうだ。

「出世する人は、妻が専業主婦だろうが、共働きだろうがします。要は、単純に能力のある人が出世するだけ」
「共働きですが、私の夫は出世しましたよ。もっとも、家事育児は完全な私のワンオペで、学校行事への参加も子供の病気のための早退や休暇も各種役員も何もしませんでした。共働きで夫を出世させたいなら、妻に相当の覚悟と能力が必要だと思います」
「会社によります。子育てに理解がある会社とない会社で違うのではないですか? 私の会社は非常に理解があるので全く出世には影響しません。夫婦で同じ会社の方も、ご主人だけでなく奥様も課長以上の人がいます」

   J-CASTニュース会社ウォッチ編集部では、女性の働き方に詳しい、主婦に特化した就労支援サービスを展開するビースタイルの調査機関「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長に、この「内助の功論争」の意見を求めた。

   ――回答の中に4割近くも「内助の功」を肯定する意見がありました。女性の活躍が叫ばれる今、意外な感じを受けるのですが、なぜでしょうか。

川上敬太郎さん「内助の功の肯定者は、会社の現実を反映しているのでしょうね。出世する、しないは個々のケースによって変わりますが、全体の傾向としては、今の会社組織では共働きは出世に不利なケースが多いように思います。というのは、今の会社の価値観では、純粋に成果や実力を見て社員を評価するというより、長く残業して頑張っていたり、アフター5の付き合いが上手だったりする社員が出世する傾向が少なからずあるからです。
しかし、こうした価値観は変化の最中にあります。今後、残業時間の長さよりも、任されたタスクの遂行度合いや成果を純粋に評価するようになると、会社の価値観も自然と変わり、内助の功意識もなくなっていくでしょう」
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