「会社はゲーム、新入社員はレベル1だ」古市憲寿さんが説く処世術(気になるビジネス本)

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有働アナ、「逃げよう」と思ったNHK新人時代

   2018年3月末に、それまで27間在籍したNHKを退職、フリーのジャーナリストに転じた有働由美子さんは、就職後まもなくは失敗を重ねて「この仕事に向いていない」と逃げようとした経験を告白。それでも続けられたのは「学生時代と比べものにならない充実感」と、取材対象を含めて人間関係ができてくるから」だったという。

   そして、「お金をもらってやってるんだから、つらいこともあるさ」という割り切り。こちらは「大阪人的発想でせこいですかね?」と、有働さんらしい自虐を交えている。

   会社をめぐる時代の進化にあえて挑戦するかのように「徹底した会社人間をやってみろ」というのは、京都大学名誉教授の佐伯啓思さん。「いまや、わが国では、日本企業の集団主義や会社主義が批判の的になっていて、会社を主にするのはやめよう、自分の生活や創意を大事にしよう。会社人間にはなるな、自分の人生を大事にしろ、といった声があっちこっちから聞こえる。そこでいささか天の邪鬼なわたしとしては、むしろ、まずは徹底した会社人間をやってみろ、といっておきたい」。

   そして...... 会社という圧倒的な現実を前に、自分を試し、できるだけのことをしてみたうえ、そのあとで「本当にいやだと思えばまた次の人生を考えることもできる」。

   ふだん働いていると、「ことば」との出会いを大切に思うときがある。ひとかどの人物による、いくつもの「アドバイス」は新入社員でなくても、グサッと刺さる。

「新入社員に贈る言葉」
監修・編集・著者  経団連出版編
経団連出版
税別1080円

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