働き方改革で「消費の新潮流」
今回の調査では「消費」をめぐってもさまざま質問しているが、30代、40代はむしろ20代と比べてつつましい傾向。「多少無理しても、いいモノにお金をかけたいか」という問いに、「そう思う」と答えたのは30代で48.0%、40代が45.4%と、ともに5割以下。これに対して20代を対象にした調査(18年版)では、56.4%が「そう思う」をチェックしていた。
また「無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい」には、30 代が87.8%、40 代は89.0%と、ともに9割近くが同意を示している。20代は86.3%だった。
調査が「30代・40代の消費の新潮流」として指摘しているのが、アフター5の充実だ。働き方改革で就業時間が短くなり、30代・40代のビジネスパーソンの半数以上が退社後、いわゆる「フラリーマン」となって消費を楽しんでいることが分かった。
回答者のうち「有職者」は772人。この人たちに「仕事が終わったあとすぐ帰宅せず、ブラブラ寄り道しながら帰ることがあるか」と聞いたところ、49.7%と半数近くが「ある」と回答。男女別では、男性 54.1%、女性 43.7%が「フラリーマン」だった。
このフラリーマンの男性(242人)に、寄り道でひと月に使っている金額を聞いたところ、「5000 円~1万円未満」(16.5%)や「1万円~2万円未満」(16.9%)などの回答が多く、平均額は1万1460円。寄り道先は、1位がコンビニ(59.9%)、2位は本屋(31.8%)で、3位は居酒屋・バー(19.4)だった。