自社株買いの発表後、株価が上がる
キングは、大量の自社株を保有しているのも特徴だ。最新の事業報告書を見ると、発行株式の24.6%を自社が所有。大量の自社株を保有することで、配当金額を実質的に削減することが可能で、財務の健全性が増す。
また、積極的な株主還元に取り組んでもいる。2018(平成30)年度3月期には2回の自社株買いを実施。今期、19(平成31)年3月期もすでに2回の自社株買いを行っているため、継続的な自社株買いへの期待が持てる。
1回ごとの自社株買いの規模はそれほど大きくはないものの、市場買い付けによる自社株買いの場合は非常に大きく株価が上昇している=下のチャート参照。
チャートを見ると、市場買い付けによる自社株買い(青い矢印)を発表してから、株価が大きく上昇していることがわかる。今後も、市場買い付けによる自社株買いが、年に1度程度行われると予想することができるので、下がったところでの「買い」もアリだと思う。
これらの分析から、今後はキングの買いを検討したい。今は自社株買いの発表直後で株価が大きく上昇していることもあるため様子を見るが、将来株価が下落してきたところを、複数回に分けて購入していきたいと思う。