ドル円相場は2019年2月25日、トランプ米大統領が3月1日としていた中国製品への関税引き上げ期限を延期すると表明したことが好感され、一時1ドル111円を上抜けた。しかし、その後は反落。翌26日にはインドがパキスタンのテロリスト拠点を空爆したと報じられたことなどをきっかけに、ドルは下落。軟調な推移が続いた。
注目された28日の米朝首脳会議は合意に至らず、1ドル110円台後半まで下落したが、米国の10~12月期国内総生産(GDP、速報値)が予想を上回ったことから、米国の金利上昇に伴い111円台半ばまで上昇。1ドル112円をにらむ。
そうしたなか、慶応義塾大学が2000円を超す大損。「今週はトレーダーとして一番ダメな取引をしてしまった」と、うなだれる。明治大学も買いのタイミングを逃して悔やむ。一方、早稲田大学は米中間選挙時の苦い経験から、グッとこらえて着実にプラスを積む。一橋大学も粘り腰でプラスを確保。國學院大学は取引を見合わせた。
大負けがクスリに、着実にプラス積む(早稲田大)
2月28日(木)
大負けしてからというもの、通貨数量を下げてトレードをしているため、資産変動が小さくなり、非常に落ち着いてポジション判断ができている気がする。今週の目玉イベントはもちろん、第2回目の米朝首脳会談。事実、きょうのトランプ米大統領のライブ会見のあいだは、かなり市場が乱高下していた。
前回、米中間選挙があった際に、激しく上げ下げを繰り返すドル円相場に挑み、含み損に耐えた苦い経験があったので、今回の会見時は相場を注視するにとどめておいた。
さてトレードだが、前週の土日を挟んで持ち越したロングポジションは、その後1ドル110.92円で指値注文がササって、75円のプラスとなった。「111円台の壁」で一回反発することを見込んでの指値だったが、結果的にはうまくいったようで、ひと安心だ。
その後、2月26日に1ドル110.60円でロングポジションを持ったが、2時間後チャートを見たときに雲行きが怪しくなってきて、すぐさま損切り。1ドル110.47円だった。
その後、すぐに流れに乗ろうと思い、1ドル110.45円で売って110.39円で買い戻した。この二つのトレードで、それぞれ65円の損益と28円の利益となった。
そして現在1ドル110.76円でロングを入れ、1ドル111.1円と為替相場は上向いている。寝る前に決済すべきか非常に悩ましい。現在総資産は8416円だ。
前週からの損益 プラス205円
3月1日現在 8416円
買いのタイミング、逃す......(明治大)
今週も方針どおり、少し下がった押し目を狙いロングでポジションを持つことにする。
2月26日(火)
1ドル111円台に入ってしまい、買い時を逃したのでもう一回下がった時に買いたいと思う。
2月27日(水)
サポートライン(支持線。為替レートが過去にこれより下がらないという認識をもちやすい価格帯のこと)と考えていた1ドル110.5円を割った。ここでポジションを持ちたいところだが、サポートラインを割っているので、一旦様子見する。
2月28日(木)
買いを入れるタイミングを見誤って、1ドル111円まで上がるのを、指をくわえて見てしまった。
cisさんの「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読んでいて、ちょうど今週の自分を反省させてくれる格言があった。「押し目待ちに押し目なし」。まさに今の自分だ......。上昇トレンドとわかっているのに、今は少し高いからと買わずに買い時を逃していた。
以前に逆張りはやめようと言ったが、押し目も上がっているのに下がるのを待っている状況は、結局自分は「逆張りしない」と言いながらも逆張りをしていたのだ。
ドル円は現在、1ドル112円になるかならないかの位置にいる。ただ、昨年(2018年)の様子から112円あたりでレジスタンスライン(抵抗線。為替レートが過去にこれ以上は上昇しないという認識をもちやすい価格帯のこと)が引ける。買い時も逃したので、おとなしく勝負できる相場を待つことにする。
「待つも相場」と言うが、今週のような「待ち方」はしたくない。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
3月1日現在 1万1991円