管理職必読!今どき新入社員は「安心安全型」と「自己偏重型」タイプ別「育て方のコツ」《前編》

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自分にとって「意味のない、価値のない」上司は相手にしない

   さて、「フルゆとり世代」×「スマホネイティブ世代」という特徴を持つ新人だが、最近、大きく分けて次の2つのタイプへの二極化が進んでいるという。

   A型「安心・安全型」はこんな行動特性を持つ。

(1)おとなしくて真面目。基本的に言われたことを、ほどほどのレベルでそつなくこなす。
(2)基本的に受け身の姿勢だが、人の話を傾聴するレベルは浅く、考えるのではなく、正解を求めようとする。
(3)失敗しない行動を優先し、同調することを重視して、周囲との関係性を大切にする。

   一方、B型「自己偏重タイプ」はこんな行動特性を持つ。

(1)自分の考えを持ち、積極的で発信力があり、仕事などでは自分が考える最高レベルを目指す。
(2)人の要望や意見を聞く姿勢はあるが、なかなか自分の考えは捨てない。
(3)自分の考えに合致しない人や周囲に対して、時に排他的になる。

   それをふまえたうえで、加藤さんは新人教育の上で重要なポイントをこう語った。

「育成する側としては、まず両タイプに共通する『自己肯定感』を大切にしながら、少しハードルを上げた目標・役割を与えてあげることが大切だと思います。また、両タイプとも『自分視点』が強いですから、『相手視点』や『全体視点』を身につけることの重要性を意識させることが必要です。
そのうえで、それぞれのタイプの一長一短に応じた育成を考えていくことが大事です。また、前提として、自分にとって意味のある、価値がある人からの意見やフィードバックは、とても好意的に受け止める傾向がありますが、逆もまたしかりです。『意味のない、価値のない人』と思われては相手にされなくなります。育成する側は、新入社員に対して普段から真正面に向き合い、信頼関係を築いておくことがとても重要になります」
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