米国のトランプ大統領が、年に一度の健康診断の結果を発表して「絶好調」ぶりをアピールしました。
72歳のトランプ氏は、米国で最も高齢な現役大統領です。年齢のみならず、炭酸飲料やハンバーガーを好むことから、その健康状態を不安視する声が......。トランプ氏は本当に「絶好調」なのでしょうか? 発表された数値を追ってみました。
ダイエットコークを1日に12本!!
トランプ米大統領が、ワシントン近郊の病院で就任後2回目の健康診断を受診。10人を超える医師団が約4時間にわたり検査したそうですが、ホワイトハウスは、「とてもよい健康状態」とする主治医の文書を発表しました。
Trump's doctor says he is in very good health
(トランプ氏の主治医は、トランプ氏はとてもよい健康状態だと発表した)
in good health:健康状態がよい、体調がよい
「あまり健康そうに見えないけど......」と不思議に思っていたら、主治医の発表を疑問視するような報道が相次ぎました。
Donald Trump has put on weight
(ドナルド・トランプ氏は体重が増えていた)
put on weight:体重が増える、太る
Trump is in 'very good health overall' but obese
(トランプ氏は、「全体的に良い健康状態」だが肥満だ)
obese:肥満
報道によると、トランプ氏の体重は243ポンド(110.2キログラム)で、1年前の239ポンド(108.4キログラム)から4ポンド(1.8キログラム)増加。「肥満指数」とされるボディー・マス・インデックス(BMI)が30を超えて、「肥満」のカテゴリーに入ったそうです。
トランプ氏のファストフード好きは有名ですが、ハンバーガーとフライドボテトが大好物で、ダイエットコークは1日に12本飲むこともあるとか。
それでも、「健康状況はとても良い」とした「絶好調宣言」を裏付けるかのように、第2回目の米朝首脳会談など、これまで以上に精力的に活動するトランプ氏。年齢も体重も全く気にかける様子はありません。まさに、「健康も気から」なのですね。
米大統領選は老人パワーが炸裂?
「歴代最高齢」でも元気なトランプ大統領ですが、あの「カリスマ政治家」も負けてはいません。
前回の大統領選で旋風を巻き起こしたバーニー・サンダース上院議員(77)が、2020年に行われる大統領選へ出馬すると表明しました!
Bernie Sanders has announced his 2020 run for the White House
(バーニー・サンダース氏は、2020年の大統領選に立候補すると発表した)
run for:~に立候補する
サンダース氏は、前回の2016年の大統領選では民主党候補の指名争いで、ヒラリー・クリントン氏に敗れましたが、今でもその人気は衰えていません。なかでも、高等教育の無償化といった政策が若者の心をわしづかみにしていると報じられています。
「強敵」の出現にもトランプ氏は動じません。ツイッターで、こうつぶやいてサンダース氏を挑発しました。
Crazy Bernie has just entered the race. I wish him well!
(クレイジー・バーニーが出馬表明した。健闘を祈る!)
72歳対77歳の「老老対決」は、熱い戦いになりそうです。
さて、「今週のニュースな英語」は、トランプ氏の主治医のコメントから「in good health」(健康状態がよい、体調がよい)を取り上げます。
日常的によく使う表現ですので、覚えておきましょう。
I'm in good health
(調子がいいです)
I'm in very good health
(とても調子がいいです)
「good」を「bad」や「poor」に変えると、逆の意味になります。
I am in bad health
(体調が悪いです)
I am in poor health
(健康状態がよくありません)
以前にも書きましたが、こうした単純なことばを使った言い回しほど、応用が広がって便利です。ぜひ、積極的に使って自分のモノにしてください(井津川倫子)。