【企業分析バトル】テーマはズバリ「インカムゲイン」 外食大手の「Plenus」に照準(一橋大)

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「インカムゲイン」利回りは4%超

   株主への利益還元策をみると、配当政策では、Plenusは配当の基本方針として1株当たり年間配当60円、もしくは配当性向50%を達成する金額のどちらか高い額を支払うことを掲げている。

長期保有に適した利回り
長期保有に適した利回り

   2019年1月25日の終値1895円で、配当利回りを計算すると、

60÷1895×100=約3.16%

   配当利回りは、3.16%になる。

   また株主優待として、「ほっともっと」や「やよい軒」、「MKレストラン」で利用できるお買い物優待券が用意されている。

   仮に最小単元の100株を購入した場合、2500円分の優待券を年1回受け取ることができる。ここで先ほどと同様に優待利回りを計算すると、

2500÷(1895×100)×100=約1.31%

   優待利回りは1.31%となる。

   配当金を含めた、インカムゲイン合計の利回りは4%を大きく上回ることがわかる。これは安定した収益を確保するためには、申し分ない数値である。

   一方、現在(1月25日時点)の株価は1株当たり1895円。業績の停滞に加えて、市場全体の勢いのなさを嫌気してか2018年は大きく値を下げた。しかし長期的にみると、このレベルの値下がりは数年前にも発生しており、現在値は支持線にちょうど重なるところに落ち着いている。

   配当金や株主優待を目的とした長期保有を、今から始めることは、悪くない選択なのではないだろうか。

株価の推移(出典:yahoo! financeの株価チャート)
株価の推移(出典:yahoo! financeの株価チャート)

   Plenus株は、営業利益の悪化から2018年を通して下落する傾向が続いていた。それにより、現在の株価は以前つけた底値に近づき、価格的に購入しやすいタイミングと言えそうだ。

   業績の成長やシェアの拡大が大きく望めるわけではないため、値上がり益はあまり想定することができないが、「配当利回り+優待利回り」の優秀さを考慮すれば、長期的な保有に値する銘柄ではないかと考えている。

【株式取引ルール】
・月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
・投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
・1年間のトータルで損益を競います。
プロフィール
一橋大学 マックス
経済学部2年。投資サークルに入り、2017年から株式投資を始めた。企業の決算や市況を見ながらの中長期的な投資が好きで、チャートはあまり見ない。週末、家でゆっくり銘柄を探すのが好き。投資で稼いだお金で老後を悠々自適に過ごすのが目標。宮城県出身。
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