ドル円相場は2019年2月4日、一時1ドル110円16銭を付けた。18年12月31日以来となる高値だ。しかし、その後は発表された米国の経済指標が振るわず、109円台まで値下り。注目されたトランプ米大統領の一般教書演説(2月6日)だが、こちらも米中通商協議への具体策が述べられなかったことが重しとなり、109円台半ばで推移した。
中国は春節で、市場参加者が少ない状況。米中通商協議の難航で、上値は重い。そうしたなか、早稲田大学と最近好調の一橋大学は相場をにらみつつも慎重な姿勢。慶応義塾大学も取引できず、お休み。國學院大学は久々に取引したものの、まだ本調子ではないようす。明治大学も痛いミスでマイナスとなった。
米国よりも心配な英国(早稲田大)
2月7日(木)
ドル円為替相場は、1月から何度も1ドル110円の壁を突破しようとしていたが、今週、ついに1ドル110円台に乗せることに成功した。
1月末に、一時1ドル108.5円付近まであった為替相場は、2月1日(金)に発表された米国の1月の雇用統計が市場の予想を大幅に上回る結果となったため、それまでの円高ドル安トレンドが、その日を転換点に、一気にドル高方向へと振れ始めた。
4日(月)には1ドル110円についに到達。ここ2、3日は1ドル109円後半で推移している。 最近は日本円に対してだけでなく、他国通貨に対してのドル高基調がよく見られる気がするが、やはり米国より深刻な問題を抱えている国々が多いからなのだろう。英国のメイ首相はブレクジット問題をめぐって、きょうEU大統領との会談をブリュッセルで控えているが、EU側はこの姿勢を崩しておらず、協議はさらに難航。英国側の求める具体策がまとまることなく3月29日のタイムリミットを迎えてしまいそうだ。
このような問題を抱えているポンド、ユーロも常に暴落リスクを抱えているとなると、ドルが相対的に信用され、ドル高がこのまま進行していくのではないのかという懸念が生まれかねない。
2月8日(金)
今週は全体的に振れ幅の少ない週だった。日経平均株価が、きょう2%下げたにもかかわらず、為替相場は反応せず。株価の急激な変動は、為替にも影響を大きく与えると思ったのだが......。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
2月8日現在 8425円