【株と為替 今週のねらい目】株価2万1000円前に足踏み、注目材料が目白押し(2月12日~15日)

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   東京株式市場は2019年2月8日、日経平均株価が大幅続落した。2万1000円を目前に足踏みが続くなか、今週は注目の材料が目白押しだ。

   米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演があるほか、経済指標では、国内は18年10~12月期GDP (国内総生産)が、海外では米国の12月の小売り売上高や1月の生産者物価指数、中国の1月の貿易収支などが発表される。

   どうなる? 今週の株式・為替マーケット!

  • 今週は注目材料が目白押し!
    今週は注目材料が目白押し!
  • 今週は注目材料が目白押し!

東京株式市場

日経平均株価予想レンジ:2万円~2万800円

   2019年2月8日(金)終値 2万333円17銭

   今週の東京株式市場は、相場の底堅さを確認する動きとなりそうだ。

   前週のトランプ米大統領の一般教書演説に目新しさはなかったが、トランプ米大統領と中国の習近平主席の会談が関税期限の3月までに行なわれないと伝わると、協議が難航しているとの観測が広がり、景気の減速懸念が強まったことでニューヨーク株式市場が下落した。

   今週は日本企業の第3四半期決算がピークを迎える。好決算であれば個別株に「買い」が入ると思われるが、景気の減速懸念を受けて、業績予想を下方修正する可能性もあり、日本株にとっての買い材料は少なそう。むしろ、下値を試す動きが出る可能性がある。

   米国の経済指標では弱い内容のものが増えており、今週の経済指標も予想を下回るようだと、ニューヨーク株式市場の下げを受け、日経平均株価も軟調な展開となりそうだ。

   今週、ムニューシン米財務長官が米中貿易の閣僚級協議のため、北京を訪れる予定だが、協議が進展しないと米中貿易摩擦の再燃から悪材料となりそうだ。

   注目されるのは、国内は14日の2018年10~12月期GDP(国内総生産)。海外は13日の1月の米消費者物価、14日の1月の中国貿易収支などの材料だ。

東京外国為替市場

ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~111円50銭

   2019年2月8日(金)終値 1ドル109円72銭

   今週の東京外国為替市場は、ドルの上値を試す展開となりそうだ。

   前週、トランプ米大統領の一般教書演説に目新しさはなく、欧州経済への懸念が高まり、ユーロ売り・ドル買いがドル円相場にも波及。ドルが上昇した。

   今週は、相場を動かすような大きな材料はないが、ドルの堅調地合いが続きそう。ただ、ムニューシン米財務長官が米中貿易の閣僚級協議で北京を訪れる予定で、協議に進展しないようだと、悪材料となる可能性がある。

   米国の経済指標では、12月の財政収支、1月の消費者物価指数や生産者物価指数、小売り売上高、鉱工業生産、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数など。中国の経済指標では、1月の貿易収支や消費者物価指数などに注目したい。

(鷲尾香一)

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