ラグビーW杯、チケット購入でトラブル 公式サイトで買わないとひどい目に!

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   2019年9月20日、日本対ロシア戦で開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。日本列島は興奮一色に包まれるが、チケットの購入で思わぬトラブルが。使用できない転売チケットを購入してしまったという相談が50件近く以上寄せられており、国民生活センターは2月7日、注意を呼びかけた。

   ラグビーW杯日本大会では、大会組織委員会の公式サイトで購入したチケットでないと使えないが、それを知らずに海外の転売チケットサイトなどで購入する人が後を絶たない。中には「価格表示以上の高額を請求された」といった相談もあった。

  • 今秋はラグビー一色で染まりそうだけど……(写真はイメージ)
    今秋はラグビー一色で染まりそうだけど……(写真はイメージ)
  • 今秋はラグビー一色で染まりそうだけど……(写真はイメージ)

公式販売サイトと思ってクリックすると......

   1月19日、W杯の一般向けチケット販売が公式サイトで始まった。

   これは先着順だが、2018年1月にも抽選形式のチケット販売が行なわれており、すでに今大会で使われる全チケットの半分が購入済み状態なのだ。そして、購入されたチケットが、転売の仲介サイトなどを通じて世界中に出回っている。

   ところが、転売サイトなどで購入したチケットは無効とされるため、国民生活センターにはこんなトラブルの相談が寄せられている。

「RWC(ラグビーワールドカップ)2019日本大会のチケットをインターネットで購入しようと思い、チケットサイトにアクセスしたところ、『売り切れ間近』と表示され、焦ってしまい、慌てて3枚のチケットを注文した。サイトには『3枚4万9000円』と表示されていたので、3枚で4万9000円と思い、申し込むと、合計約19万円の注文確定画面が表示された。チケットサイトから注文確認メールが届いたが、ドル建ての料金が書かれ、手数料も必要と記載されていた。
不審に思って調べると、自分が申し込んだのは、公式チケット販売サイトではなく、海外のチケット転売仲介サイトだった。公式サイトには、チケット転売仲介サイトで買ったチケットは利用できないと書かれている。また、海外のチケット転売仲介サイトには、『申し込んだチケットは解約できず転売するしかない』と書かれている。注文を取り消したいが、どうしたらよいか」(2019年1月、20代女性)

   J-CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に応じた国民生活センター相談情報部の玉木祐介さんは、こう説明する。

「汎用検索サイトで『RWC2019日本大会』の名称を検索すると、上部に広告として海外の転売仲介サイトなど非公式チケット販売サイトが表示されます。消費者は公式サイトが検索結果として表示されたと思い込み、クリックしてしまいます。先着順の早い者勝ちという焦りもあって、あわててしまうようです」

転売はココで! 「公式の転売サイト」5月にオープン

   海外の非公式チケット販売サイトは、必ずしも違法な詐欺サイトとは限らないが、組織委員会は公式ホームページで、おもな非公式チケット販売サイト一覧を掲載し、買わないよう呼びかけている。大会では、チケットを購入した本人でないと会場に入れない仕組みで、本人確認をする場合もあるからだ。

   では、公式サイトから購入した後、都合が悪くなり、観戦に行けなくなったらどうするのか。

   玉木さんは、

「今年5月ごろに組織委員会が公式のチケット転売サイトをオープンします。転売も公式サイトを通じないと有効とならないのです。とにかく、公式サイトを利用するしかありません」

   と、説明した。

   (福田和郎)

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