【投資の着眼点】メディアは信用できない! 調査に偏り、「幻惑」誘う?

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トランプ当選、予想的中は200社中2社!

   投資の判断材料として、ニュースを見る際に欠かせない視点は、客観的な「事実」と報道局の「意見」を、分けて考えることだろう。

   トランプ大統領が当選した2016年の米大統領選のケースを考えてみよう。米国では共和党と民主党の二大政党が政権を争っていて、両政党の支持者の割合は教育水準や経済水準、職業、人種や民族、年齢層などによって、大きく変化することが知られている。

   米国のジャーナリストにおける政治的信条の研究調査例としては、ロバート・リヒター氏らによる「ザ・メディア・エリート」(1986年)などが挙げられる。この研究では米国の主要報道機関10社(新聞社3社、報道雑誌3社、テレビ局4社)の記者に対して、支持している政党の聞き取り調査を行った。

   その結果、それらの報道機関の記者の85%は、民主党支持者であることが判明した。一方で、別の調査では共和党支持の報道記者はわずか6%しかいなかったというデータもある、といわれている。

   つまり、米国の主要な報道機関は民主党支持者が記者の多くを占めていて、その報道内容は民主党寄りのものになりがち、といえるワケだ。米国の主要な報道機関200社のうち、トランプ氏の当選を予測していたのは、フォックス・ニュースとインベスターズ・ビジネス・デイリー紙のわずか2社だけだった。

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