2019年のスタートにあたり、「今年こそ、お金を貯めよう、増やそう!」と目標を立てた人が多いことは前回のデータから、わかった。あわせて、資産運用で儲かっている人が年々増えていることもデータから読み解けた。
とはいえ、興味があってもなかなか「はじめの一歩」が踏み出せない。今回はJ. D. Powerが、そんなアナタの背中を押す「お手伝い」をしてみたい。
3人に1人が資産運用開始時の「壁」を乗り越えた
世界中で顧客満足度(Customer Satisfaction=CS)の調査をしているJ. D. Powerでは、2011年から資産運用を行っている人を対象とした「資産運用顧客満足度調査」を実施している。今回は、この調査に加え、資産運用に興味・関心のある人の実態を調べた「資産運用意向者調査」の2つの調査結果から、資産運用に興味がありながら、なかなか「はじめの一歩」が踏み出せない人たちにとって、いったい何が障害になっているのか、解き明かしていきたい。
これから読者のみなさんに、質問をしたい。
「アナタが資産運用を始めるにあたり、一番困っていることはいったい何ですか?」
アナタはこのうち、いくつ当てはまっただろう。一つ、二つ、あるいは全部当てはまる人もいるかもしれない。しかし、ここで問題なのは、アナタが「困っている」ことに対して、どう向き合い、考え、行動したかということだ。
仮に、日本の投資可能人口を20歳以上としたとき、(1)すでに現在資産運用を始めている人(2)今後やってみたいと考えている人(3)以前やっていたがやめてしまった人(4)まったく興味・関心がない人――は、それぞれどのくらいの割合でいるだろうか。
J. D. Powerの調査によると、およそ3人に1人がすでに資産運用を始めており、「今後やってみたい」と考えている人は13%いることがわかっている=図1参照。
(図1)資産運用実施率
もしアナタが少しでもこの、「今後やってみたい」に当てはまるとするならば、次のデータは必見だ。