SDGSの基礎(その7)私たちに何ができるか! 一人ひとりが考えるべきことは?(大和総研 太田珠美)

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

日々の生活を通じて、できることをやる!

   「目標12:つくる責任 つかう責任」にあるように、過剰生産を減らすためには、流通や販売の段階で廃棄されてしまう食品を減らすことも大事ですが、最終消費者である私たちが、たとえば、ふだん買い物をする時に使いきれる量(食べきれる量)を購入する、外食する際にも食べきれる量を注文するなど、日々心がけることも大事でしょう。

SDGsの17の目標
SDGsの17の目標

   こんな貢献の仕方もあります。SDGsに積極的に取り組んでいる企業の製品・サービスを利用すること、つまり応援することは、個人がSDGsの達成に貢献できることのひとつです。

   たとえば、私たち消費者が環境を意識した原材料の調達をしている企業の製品を積極的に購入するようにしたり、児童労働や強制労働によって生産された製品を購入しないようにしたり、SDGsを意識した消費行動をすれば、製品を製造する企業にとってSDGsに取り組むインセンティブが高まります。

   個人でもSDGsの達成に貢献できることは、いろいろあります。私たち一人ひとりの行動が、2030年のSDGs達成の原動力になり得るのです。(大和総研金融調査部・主任研究員 太田珠美)

《注》
外務省「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(仮訳)
国連食糧農業機関「GLOBAL FOOD LOSSES AND FOOD WASTE」(2011年)
消費者庁「食品ロス削減関係参考資料」(平成30年10月29日版)

(おわり)

太田 珠美(おおた・たまみ)
大和総研 金融調査部・主任研究員
2003年、大和証券に入社。支店営業や経営企画部を経て2010年に大和総研に転籍。投資戦略部で日本株式市場を担当したのち、資本市場調査部(現・金融調査部)でコーポレート・ファイナンスを担当。
著書に、「証券市場のグランドデザイン -日本の株式市場はどこに向かうのか-」(中央経済社、2012年12月、共著)。東京工業大学大学院非常勤講師(2017・2018年度下期)。
姉妹サイト