旅行意欲はあっても気になることが......
もともと斎藤室長は、祝日を増やした結果アップする消費支出に依存した景気後押しに懐疑的で、今回の調査でその持論が裏付けられたとしている。
また別の調査では、官製による一斉休暇で景気にブレーキがかかっている気配もうかがえる。10連休で伸びが期待されている旅行関連支出について、旅行会社のエアトリが2018年10月に行った「GW10連休に関するアンケート調査」によると、
「めったにない機会なので海外旅行でもと考えたが、価格がとても高く断念」
「長期連休はどこも混雑するし、旅行するにも費用が高いので、自宅でリフレッシュ」
など、旅行意欲はあるものの、混雑や価格の面で断念する人もいることがわかった。
斎藤室長は、景気全体への好影響を目指すなら、企業内で休日を順番でとりやすくする方策がベターという。生産力のためには、「休み方」を考えた働き方改革が必要なようだ。(松本良一)