ネットの利用、信頼度は21%...... 真偽見抜く力を
就活生にとって情報収集は就活の第一歩だが、情報源として「最も利用しているメディア」として支持されたのは、時代を反映して「インターネット」。その割合は前年比3.1ポイント増の85.3%で、14年卒を対象にした調査以来の最高を記録した。
その一方で、情報源として「最も信頼度が高いメディア」だったのは「新聞」で、33.6%だった。ただ、新聞が最も高い信頼を得たのは7年連続だが、その割合は毎年のように減少。14年卒を対象とした調査では49.2%。18年卒までは40%台をキープしていたが、19年卒で36.8%と4割を切り、今回調査の33.6%は歴代で最も低い割合だった=図表2参照。
また、就活生が情報源として「最も利用」している「インターネット」だが、その信頼度は21.4%。前年比3.0ポイント増と上向いているものの、胸を張れる数字ではない。インターネット情報の信頼度は、5年連続で20%を下回っていたが、14年卒を対象とした調査当時の水準(21.8%)に回復した格好だ。
インターネットにはさまざまなコンテンツがあり、いまだ高い信頼度を得ている新聞などのメディアも情報を提供している一方で、フェイクニュースに転じかねない個人による受け売り情報もある。マイナビでは、「ネット上の情報から真偽を見抜く力が、より必要になる」としている。
テレビの情報への信頼度は、5.8ポイント増の19.6%だった。
なお、調査は2018年11月26日から12月24日まで、「マイナビ2020会員」(11月26日時点)に実施。2020年に卒業予定の全国の大学3年生と大学院1年生の合計4656人(内訳は男子1834人、女子2822人)から回答を得た。法政大学キャリアデザイン学部との共同調査で、今回が10回目。