目指すは「お国自慢ができる」職場
私も社会人になりたての頃、1年半ほど大阪に住みました。大阪の同僚には「関西弁っぽくなってきたけど、やっぱり変!」と言われ、東京の友人には「関西人っぽくなったねぇ」と言われ、私としてはどっちつかずの自分もおもしろく楽しい時間でした。
自分でも「アクセントが変だな」と思うことはありましたが、上司から関西弁で話せと強制されたことはありませんでした。
さて、地方の研修では受講者の方から、
「お客様との会話は標準語がよいのでしょうか?」
「方言を使わないと、よそよそしく感じられてしまうのですが」
などのご質問をいただきます。
私の答えは、「方言でお客様との距離が縮まり、いい関係が築けるのであればどんどん使ってください」と言います。
「その土地の言葉を使うべき」という思い込みは捨てて、相手との関係性に合わせて使い分ければいいのです。それぞれが生まれ育った故郷の大切な文化を尊重し、お国自慢し合えるような職場でありたいものです。(篠原あかね)