「投資で勝つ」アドバイスがある
cisさんはこうしてマーケットの潮目を読んでトレードを続けていくためには、いろんな意味での精神のタフさが必要であると繰り返す。潮目を読む目が養われると、インサイダー取引の気配が感じられるようになったり、仕手株が疑わる値動きを察知できるようになるそうだ。事実は小説よりも奇なりのたとえもかくや、場面によっては、フィクションである金融小説以上のおもしろさも備えている。
タフさが支配的な著者のトレーダー生活。最終第7章では「これから株を始めるなら」と題して、アドバイスを盛り込んでいる。そのしめくくりは「無限に努力をしていれば、たいていの人は勝てるようになる」。
読むだけで物足りなさを感じた人は、ぜひ挑戦を!
『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』
著者:cis(しす 個人投資家)
出版社:KADOKAWA
定価:1500円(税別)