「あいつなら、やりかねない」
それでは、今週の「ニュースな英語」は、「wouldn't put it past him to do」(彼ならやりかねない)を取り上げます。
「~とみなす」という意味の「put」と、「~の能力を超えて」という意味の「past」の組み合わせで、「彼の能力を超えているとはみなさない」「彼ならやりかねない」という意味になります。
一番よく使うのは、主語を「I」(私)にした表現です。
I wouldn't put it past him. (私はそれが彼にできないとは考えない = あいつなら、やりかねない)
「to do」を加えると、「~をやりかねない」という意味になります。
I wouldn't put it past him to betray us.
(彼なら、僕たちを裏切りかねない)
betray :裏切る
I wouldn't put it past him to steal money
(彼ならお金を盗みかねない)
こういった言い回しを使いこなすのはハードルが高いですが、意味を知っているかどうかでコミュニケーションに差が出ます。出会った時に、「ああ、こういう意味ね」と思い出せるようにしておきましょう。(井津川倫子)