医療機関の倒産、40件以上! 8年ぶり「歯科医院」が大量廃業

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   2018年の全国の医療機関(病院・診療所・歯科医院)の倒産(負債1000万円以上、法的整理)が、前年から大きく増加。2010年以来8年ぶりに40件を超えた。帝国データバンクが2019年1月9日に発表した。

   調査によると、医療機関の倒産は17年の25件から60%増の40件となった。

  • 2018年の医療機関の倒産、8年ぶりに40件超に
    2018年の医療機関の倒産、8年ぶりに40件超に
  • 2018年の医療機関の倒産、8年ぶりに40件超に

昨年は2000年以降最悪の「歯科医院倒産」イヤーに

   2000年以降、これまで医療機関の倒産が40件以上となった年は、2007年(48件)、2009年(52件)、2010年(41件)の3年。特に2007年は病院の倒産数が18件、2009年は診療所の倒産数が27件と、いずれも2000年以降最多を記録していた。

   2018年の倒産実態をみると、過去と違って歯科医院の倒産数が飛び抜けて多い。

   これまで40件以上の倒産を記録した年の歯科医院の倒産件数は、2007年が11件、09年が15件、10年は12件だった。

   これに対し、18年は23件の歯科医院が倒産。倒産医療機関の2つに1つが歯科医院だったことになる。

2018年に倒産した医療機関は、「2つに1つ」が歯科医院だった。
2018年に倒産した医療機関は、「2つに1つ」が歯科医院だった。

福島の医療法人倒産、負債額が全体の4割超を占める

   倒産した医療機関40件の負債総額は、140億3000万円。うち病院が94億8900万円、診療所が33億9000万円、歯科医院が11億5100万円だった。

   最大の負債は、福島県いわき市で「磐城中央病院」や「小名浜中央病院」を経営し、2018年11月30日に民事再生法の適用を申請した医療法人翔洋会。負債額は約61億6400万円で、全40件の負債総額の約44%を占めた。

   40件の倒産態様の内訳は、「破産」が34件、「民事再生法」が6件だった。

   都道府県別の廃業数では大阪府の9件が最多で、福岡県(4件)、愛知県、兵庫県(各3件)と続いた。

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