2018年の全国の医療機関(病院・診療所・歯科医院)の倒産(負債1000万円以上、法的整理)が、前年から大きく増加。2010年以来8年ぶりに40件を超えた。帝国データバンクが2019年1月9日に発表した。
調査によると、医療機関の倒産は17年の25件から60%増の40件となった。
昨年は2000年以降最悪の「歯科医院倒産」イヤーに
2000年以降、これまで医療機関の倒産が40件以上となった年は、2007年(48件)、2009年(52件)、2010年(41件)の3年。特に2007年は病院の倒産数が18件、2009年は診療所の倒産数が27件と、いずれも2000年以降最多を記録していた。
2018年の倒産実態をみると、過去と違って歯科医院の倒産数が飛び抜けて多い。
これまで40件以上の倒産を記録した年の歯科医院の倒産件数は、2007年が11件、09年が15件、10年は12件だった。
これに対し、18年は23件の歯科医院が倒産。倒産医療機関の2つに1つが歯科医院だったことになる。