「下町ロケット」はブラック企業か?!(前編)ネットで話題、専門家に聞いた

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ブラックと違う点は、佃社長が部下を大切にする点

   こうした「佃製作所=ブラック企業」説について、ネット上でも賛否両論が飛びかっている。

佃航平社長はブラック経営者か?(TBSの番組ホームページから)
佃航平社長はブラック経営者か?(TBSの番組ホームページから)

   ブラック企業だとする意見をあげると――。

「下町ロケットヤタガラス編、もはや企業アウトレイジ(編集部注:北野武監督の「全員悪人」映画)と化して、ちょっと笑ってしまったぜ」
「自分が下町ロケットに感じていた『気持ち悪さ』はコレだったのか」
「あんな経営者がいたら、さすがにまずいっしょ」
「ブラック企業が勝利する実績を社会認知させた罪は重い」
「そもそも仕事に想いとか情熱を語るのが許されるのはフリーランスであって、組織でそれをやると弊害の方が多いと思う。みんなが一歯車として淡々と決められたことをやり、それなりの給料を手に入れる場を提供するのが、企業の最大の存在意義ではないのか」

   ブラック企業ではないとする意見はこうだ。

「ブラックだと言っている人は、労組が強すぎてつぶれた会社の実態を知らないのだろうな。会社の唯一の正義は『生きるための手段だ』ということ。ホワイト企業でも会社がつぶれたら終わりだよ」
「このドラマは研究開発部門という特殊な所を描いている。一般的なブラック企業は営業部門が多いだろう」
「何の資源もない日本がここまで産業大国になったのは知恵と努力の賜物。確かにつらい労働環境にあったかもしれないが、それだけに成し遂げた幸せは大きいと思う」
「よくあるブラック企業と違う点は、社長が部下たちを大切にしているということ。唯一の経理担当が『実家の農家を継ぐため退職したい』と言っても、ブラック経営者なら『米なんてどこも同じだ。他の農家に任せたらええやろ』で終わりだ。しかし、佃社長は部下の想いに心を打たれ、むしろ応援までしてくれた。ここがブラックか、そうでないかの大きな違いだ」

   あなたは、どう思いますか? 後編では、労働法と企業の労務に詳しい専門家のインタビューを紹介する。(福田和郎)

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