音楽だけじゃない! ダウンロードカードの可能性
笹原さんに、クリプトン社製のスマホ用音楽カード「SONOCA」の特徴を聞くと、
「買ってすぐにスマホで音楽をダウンロードして聴けるということを一番大事にしています。カード裏面のQRコードを読み込んでいただくと音源がダウンロードでき、プレイヤーアプリをインストールした状態で再生すると歌詞を見ることもできます。またパソコンでもダウンロード、再生が可能で、ハイレゾ音源や動画ファイルを収録することもできます。 さらに、弊社は初音ミクなどのキャラクターライセンスを持っているので、同人利用の範疇であれば収録する楽曲のタイトルやアートワークなどに無償利用していただけます」
と説明。ブックレットの付録や書籍の付録CD・DVDの代わりとして利用したり、ラジオ番組のイベント特典としてトークを収録したりと、さまざまな事例を増やしている。
「アイディア次第で、いろいろな活用の仕方ができると思うので、クリエイターや企業の皆さんとおもしろい使い方を検討していきたい」と話す。
一方、ダイキサウンド社製のミュージックカード「M∞CARD(エムカード)」の特徴は、幅広い種類のファイルに対応していること。
「音源のほか、映像や画像、電子書籍、VRコンテンツも収録でき、容量も1ギガバイト(GB)あるので、かなり自由度は高いと思います。あとは『当たりカード』と、当たった場合のスペシャルコンテンツを設定できる機能やコンテンツをくじ引きのようにランダムに表示させる機能、コンテンツを後日追加できる機能など、オプションもいくつか用意しています。イベント来場者やアパレルブランドの買い物客への特典、映画の予約チケットの特典、雑誌のおまけなどの幅広い用途で利用していただいています」
と、栗原さん。
お笑い芸人のコントを収録した「コントカード」も作成。音楽以外の用途にも使える機会が増えてきたことに手応えを感じている。