お買い得情報メールを迷惑フォルダに放り込むタイプは考え直して
次に気になるのは、金融機関との付き合い方だろう。資産運用を始めると、当然、取引のある金融機関から、ダイレクトメールや、e-メールやSNSを通じてさまざまな情報が飛んでくる。
運用成功者たちは、こういった情報をどう扱っているのだろうか――。データを紐解くと、自分の保有資産の運用状況は、誰もがしっかり確認しているようだ。さらに、成功者が多い高満足度層ほどキャンペーンや新しい投資商品、マーケット情報など、金融機関からの情報提供をきちんと見ていることがわかる=図3参照。
メルマガやe-メールなどインターネット経由で金融機関から送られてくる情報は、一般的に特定の人にだけ送られるものではなく、顧客に平等に送られてくるものだ。そうした中で、運用成功者はこうした情報にも敏感に反応し、自分なりに咀嚼しているようなのだ。
加えて、現在お付き合いしている金融機関に、今後どのようなことを期待するかをみると、運用成功者の多い、金融機関への満足度が高い人ほど、保険や相続対策といった直接的な投資や、資産運用以外の情報への関心も高かった。
これをみても、成功者は現在、自身が運用している投資商品以外にも、広く金融機関から情報を引き出そうとする意欲が感じられる。
もし、あなたがネットショッピングなどで、一度買い物をした店からのバーゲン情報やお買い得情報をスルーして、すべて迷惑メールフォルダに放り込むタイプの人だとしたら、どうだろう。もしかしたら、「オトク情報」をみすみす見逃していることにはならないか。
成功者からの2つめのメッセージは、「お金の情報に貪欲であれ!」ということだ。
金融機関からのメール、捨てていませんか?