平成最後の年、2019年が明けた。年始は今年の目標や豊富を考えるとき。このタイミングで、将来を見越して「お金を貯めよう! 増やそう!」が目標の一つになった人も多いのではないだろうか。
とはいえ、お金を貯めるのも、増やすのも、そう簡単ではない。コツコツ、地道にはわかるが、つい考えてしまうのが「お金が貯まる最短ルートはあるのか?」ということだろう。
世界中で顧客満足度(Customer Satisfaction=CS)の調査をしているJ. D. Powerでは2011年から、「資産運用顧客満足度調査」を実施している。今回はこの調査から、資産運用に成功して、大いに満足している人たちの声を聞くことで、「お金の増やし方のコツ」を探ってみた。
儲かっている人は金融機関に対する満足度が高かった
J. D. Powerが発表する顧客満足度は、1000点満点で表される。下図1は、運用益が出て、資産運用額が増えた人の割合を見たものだが、これによると投資信託を保有する人、株式を保有する人のいずれも、金融機関への満足度が高い人ほど運用額が増えていた。つまり、「儲かっている」人の割合が高いことがわかる。当たり前だが、利益が出て儲かれば、顧客の満足度は上がるということだ。
では、「儲かって満足!」という人が、どのような資産運用ライフを送っているのかを見れば、お金の増やし方のコツがわかるかもしれない。
直近1年、運用益で運用額が「増えた」人の割合
「なぜ今やるのか」「何のためにやるのか」を決める!
「儲かって満足!」という人の資産運用をお手本にするならば、まずは彼らの投資のきっかけ、目的を知るところから。
下図2を見てほしい。運用成功者の割合が高い、満足度の高い顧客層ほど、老後のため、配当や株主優待のため、リスク分散のため、趣味・娯楽のためと、目的意識が明確になっていることが一目瞭然だ。
逆に、「なんとなく資産を増やしたい」と答えた人の割合をみると、満足度の低い人ほど高いようだ。
成功者からの最初のメッセージは、「成功のカギは、始める前にある! どんな理由でもいいから、なぜ今やるのか、何のためにやるのかを決めよ!」ということだ。
資産運用・投資の目的