驚異的! ROE42.2% 目立つ財務体質のよさ
二つ目の不安要素は、Amazonの脅威である。「Amazon Business」という新たなAmazonのB to Bサービスは、MonotaRoとかなり競合する事業であると考えている。
Face to Faceの事業形態でないMonotaRoは、他の工業用間接資材を販売する企業に比べて、顧客との信頼関係や「なじみ」が多少薄いかもしれない。Amazonがその巨大さを生かして、より安く、品揃えもよい競合相手として参入してきた場合、顧客の流出は免れないのではないかと考えている。
一方、今回のスクリーニングに当てはまるように、MonotaRoは安定して利益を伸ばしている。
下表を見ればわかるように、売上高、営業利益は2014年度と比較して2倍に上昇した。また、17年度12月期のROEは42.2%と、驚異的な数字となっており、資本効率のよさを示している。
自己資本比率も同じく2017年12月期に53.8%と優良な値を記録しており、MonotaRoの財務体制の強さがうかがえる。
株価は、2018年12月25日終値の時点で2550円。上場以来、安定して上昇している。PERは63.06倍となっており割高なように感じられるが、現在の安定した売り上げ状況と今後のさらなる商品数の増加、海外展開の成功の期待を考慮すれば、買い推奨であると考えている。 ただ、現在は軽いボックス相場に入っており、上場来高値の3370円付近で跳ね返される値動きが続いている。また現在はMonotaRoに限らず、市場全体が株安の方向に動いているため、このトレンドを突破できるかどうかが、一つのポイントになってくると考えられる。 豊富な商品数と迅速な配達を強みに、着実に成長を続けているMonotaRoは、海外市場での今後の展開や競合他社の脅威に注意を払いつつ、長期的に見れば「買い」銘柄と見た。 12月25日、終値と同じ2550円で100株を購入した。
【企業分析バトル 通信簿】
取得単価 現在の株価 値上がり(値下り)額
(保有株数) (2018/12/28終値) (1株当たり)
イボキン(5699) 取得せず 1484円 プラス・マイナスゼロ
クスリのアオキHD 8170円 6930円 ▲1240円
(3549)(100株、18/12/25)
【株式取引ルール】
・月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
・投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
・1年間のトータルで損益を競います。