仕事を「干される」つらさ
仕事は、そのほとんどが「発注と受注」という流れの中で生まれます。この「受発注」の流れは、会社の中だけでなく、たとえば顧客や取引先、株主などの利害関係者との間でも存在し、連綿とつながっています。
スポーツ界、芸能界に限らず、ビジネスの世界でも「仕事を干される」という表現はよく使われます。説明するまでもなく、「干される」というのは仕事を「発注」してもらえない状況なのです。
「自分は、仕事を振られてばかりだ。つまらない」
そう嘆く人をよく見かけますが、働く機会を与えられるということは、それだけ頼りにされているということ。チャンスを与えられているということです。
働く人間にとって、最も恐れなければいけない状況は、業種や職種、階層にまったく関係なく、「仕事を干される」ことです。独立開業している人であれば、身にしみて理解できます。
つまり、仕事は「振られてなんぼ」なのです。とすれば、大事なことは感謝の気持ち。多少の無茶ぶりでも、笑顔や「やりがいある仕事を任せていただき、ありがとうございます」と感謝の気持ちを相手に示しましょう。そうすれば、「振られる機会」が続くことでしょう。