お笑い芸人だけじゃない「無茶ぶり」 巧みにこなしてデキる人材になれ!(高城幸司)

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   年末年始は、お笑い芸人がテレビの主役。そんな芸人の会話によく登場するのが「無茶ぶり」です。聞いてないですよ、そんな急に言われても...と戸惑う芸人のリアクションに笑いが起こる場面をみかけます。

   でも、無茶ぶりはお笑いだけでなく、ビジネスの場面でもよくみかけます。今回は無茶ぶりの活用法について、みなさんと考えてみたいと思います。

  • 無茶ぶりに、ついつい「やめて!」……
    無茶ぶりに、ついつい「やめて!」……
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無理難題の押し付けか、それとも責任転嫁か

   まず、自分の成長機会は自分の努力の賜物......。こう話す人がいます。

   でも、本当にそうでしょうか? そう、自分の仕事はほとんど誰かから「振られた」もの。

   たとえば、

「D君が休暇を取ったので代わりにお願いしたい」

と、ふだんは先輩が行っている会議への出席を振られたとき、自分的には高いレベルの会話に参加することで、成長機会につながることでしょう。

   これまでの努力から認められたと、自分としてはそのことだけが認識されるかもしれません。でも、D君に任せようと、誰かが振ってくれたことに対する感謝は生まれたでしょうか。

   組織の中で働く人、場合によっては独立して働いている人でも、1日の多くは「振られた仕事」をこなすことに時間を費やしているのではないでしょうか。たいていは上司から「この仕事をやりなさい」と指示をされている、まさしく振られたはずなのです。

   ちなみに、振るにも急な振りを「無茶ぶり」と言います。たとえば、やったことがない会議の仕切りを突然に「君にやって欲しい」と指名する上司と戸惑う部下。あるいは「明日から入社してくる後輩の面倒をよろしくお願いしたい」と、急に育成担当を任されて驚く中堅社員。そんな無茶ぶりに、「無理難題の押し付けに過ぎない」「責任転嫁ではないか」とネガティブな意見を持つ人もたくさんいます。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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