その72 議員バッジ「こんなものいらない!?」(岩城元)

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自分の都合でバッジを外すワケは?

   しかし、今やハイテクの時代である。あんなものを胸につけていなくても、本物の議員かどうかなんて、瞬時に判別できるはずである。

   それなのに、あれを身に着けてうれしがっている(?)。それは「上から目線」で人々を見下したいとの精神の表れではないだろうか。

   そのくせ、自分の都合でバッジを外したりする。いつだったか、某大臣が昼間、怪しげなヨガ教室に公用車で通っている、と写真付きで週刊誌に報じられた。怪しげか否かは別として、彼は公用車を降りてヨガ教室に入る前、写真で見ると、ちゃんと胸のバッジを外していた。バッジを外すことで公私を分けているとでも言いたいのだろうか?

   いずれにしても、議員バッジはなくすべきである。そうなれば、わが国の政治も、もうちょっと「国民目線」のものになるかもしれない。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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