「有給届がないと、上司がいつ取得すると聞いてくる」
「部署によってはフレックス勤務を採用しており、仕事の都合に合わせて出勤、退社時間をコントロールすることは可能。シフト勤務の人は事前に申請をすれば、有給の取得がしやすい環境なため、プライベートの予定を立てやすい。基本暦どおりの出勤のためお盆という概念はないが、夏休みの長期休暇も取得できる。残業は基本禁止なので残業も少ない」(管理部門、男性)
「部署によるが、シフト制の部署の終わりは18~21時。仕事終わりにどこかに行くのはなかなか難しいが、有給は月1なら比較的取得しやすい。かつリフレッシュ休暇も5日間もらえ、契約社員も対象なので長期休みも取れます」(営業事務、女性)
「土日は必ず休みですが、それ以外にも月に1度有給休暇を必ず消化しましょうという風習が定着しています。有給届がないと、上司が次回の有給はいつ取得するのかと聞いてくれます。取得する後ろめたさもなく、週末3連休にして旅行に行ったりしてプライベートが充実しています」(営業、男性)
一方、ワースト1位の「飲食、フードサービス」は悲しいクチコミが多い。
「どこの店舗も慢性的な人手不足が続き、社員の労働時間、拘束時間が増え続けている。普段の休みもアルバイトの人数次第だ。自分の店舗の人手が足りても近くの店舗で不足があると、ヘルプに行かなくてはならず、休日が減る要因になっている」(店舗運営部、男性)
「アルバイトが多くいる店舗ならいいが、少ないと休めない。休んでもアルバイトが急に欠勤すると急きょ出ていくことになる。店の横のつながりでフォローし合うが、自分が休みたいために人を出してくれとは言いにくい」(店長、男性)
広報担当者はこう指摘する。
「飲食業界の有給消化率は、全体の平均(51%)の半分以下です。慢性的な人手不足から社員の負担が増え、有給休暇を取るどころか、通常の休みを確保することも危ぶまれる状況であることがクチコミからもうかがえます」
ところで、ワースト2位に「冠婚葬祭」が入っているのはどういうわけか。少子高齢化により、結婚式の需要は減っているとはいえ、葬式は増えており、成長産業ともいわれているではないか。
広報担当者は、
「すべてお客様に合わせての勤務になるので、業務が追いつかずに通常の休みをとることさえ難しい状況です」
と説明し、こんなクチコミを紹介した。
「お客様ありきのお仕事なので、結婚式当日はもちろん、打ち合わせもすべてお客様の予定に合わせていかなければなりません。そのため、こっそり休日出勤をしなくてはならない場合もありますし、常に仕事に追われているため、満足に昼食や休憩を取ることもできません」(営業、女性)