円高ドル安の流れに勢いがついてきた。2018年12月17日に1ドル113円台前半で取引されていたドル円相場は、18日に米国の金利低下で112.25円まで下落。翌19日には112.19円を付けた。この日、注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが発表。パウエルFRB議長が会見で世界経済に注視する必要があることが示されると、米国株は大きく下落し、ドル円相場も1ドル112.09円まで値を下げた。
さらに20日には日米欧の株価が下落したことに加え、米下院で暫定予算案が通過しないとの推測が広がるとリスクオフの展開に。1ドル110.82円まで大きく下落した。Xmas休暇を目前に荒れるドル円相場だが、早稲田大学、明治大学がプラスを確保。國學院大学の勢いが止まらない。
ドル急落に「これほどの値動きは初めて」(早稲田大)
12月18日(火)
前日に1ドル113.48円でショートしたポジションを、けさ1ドル113.15円で買い戻した。この取引で273円のプラスとなり、現総資産1万846円となっている。
1ドル113.48円で売りを仕掛けた際、ドル円相場には特に積極的な方向性は見受けられず1ドル113円半ば付近で推移するにとどまっていた。ただ、今回のトレードについては初回の記事で示したとおり、初心者としてさまざまな取引スタイルに挑戦しようという考えに基づいて意思決定をしたつもりではある。
10月から11月にかけて、株式市場が暴落する前、好調だったドル円相場は1ドル114円台を見据えて上昇したのち、113円台半ばの同じような水準にあった。
その当時と比べると、現在の水準は米中関係の悪化や英国のEU(欧州連合)離脱など、あまりにも具体的な内容を伴った不安材料が多すぎると思い、売りを仕掛けることにした。1.2週間もしくはそれ以上の期間を見込んでのポジション保持を見込んでいたが、売った翌日の唐突な急落に目がくらみ、すぐに買ってしまった。
12月21日(金)
今週はドル円市場に大きな動きがあった。米国株式や長期金利の低下などからドル円相場は一時1ドル110円台まで割り込み、現在は1ドル111.10円ほどで推移している。
1週間の間にこれほどの値動きを経験するのは初めてだったので、途中何度か売りを仕掛けようとも考えたが、今回は相場を落ち着いて注視した。
次の機会にこの経験を活かせたらと思う。
前週からの損益 プラス273円
12月21日現在 1万846円
勝負は「落ちてくるナイフ」を抜いてから(明治大)
12月20日(木)
前週の記事で「1ドル113円台を維持するレンジ相場」と言っていたが、下降が止まらない......。完全に仕掛けどころを逃した。いったいどこまで下がるのかが、まったくわからない。
前回跳ね返した1ドル112.2円台も割り込む一方、ついに1ドル112円を割ったので、遅いと思いつつも、
1ドル111.157円をショートで売り、1ドル111.132円で決済25円プラス。
1ドル111.565円をショートで売り、1ドル111.326円で決済239円プラス。
と、合わせて264円のプラスを確保した。
クリスマス直前にここまで下がるとは正直思っていなかったので、完全に見誤まった。次週は前週の考えだと取引しない予定だったが、このようすだとその考えを改める必要も出てくるだろう。
幸い授業はもうないので、時間はとれる。年末最後を、トレードで過ごしたい。ドル円相場も1ドル110.812円で反発したので若干戻すかと思ったが、勢いが弱いのでロングでポジションを持ちたい気もする。しかし、もう少し待ってみる。
今後の方針は、ここまで下がったドル円を買うか、「落ちてくるナイフはつかむな」という言葉もあるので、買うのは地面に突き刺さったナイフが完全に引き抜いてから掴もうと思う。
112円台に戻ってからくらいか。慎重にいきたい。
前週からの損益 プラス264円
12月21日現在 1万1060円
激しい流れに市場を注視(慶応大)
12月17日(月)
この日は夜にチャートを確認したところ、ドル円相場は日中に1ドル113円台前半で推移していたが、米ニューヨーク連邦準備銀行の製造業景気指数が市場の予想よりも低く、週明けの月曜日で直後にFOMC(米連邦公開市場委員会)による金利政策の発表を控えており、ドル円の方向性を見極める材料として使われるためか、リスクオフの流れが加速。ドル安で動いていた。
12月19日(水)
12月7日と10日に2回反発している1ドル112.250円あたりをサポートライン(支持線。為替レートが過去に何度か、その水準で下げ止まった価格帯を示す)として反発して、1ドル112円台前半で推移していた。
ここでサポートラインをブレイクするとドル安の動きが強まっていきそうな場面である。また、翌日の日本時間朝4時ごろにFOMC金融金利政策発表が控えているため、慎重に市場の動向を注視していきたい。
12月21日(金)
1ドル111.449円をレジスタンスライン(抵抗線。これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のこと)として推移していた。米株式相場が下落基調でクリスマス休暇を控えた週末を前に低金利な円を買う動きと、持ち高を調整するための円買いの動きがあると思われる。
今週は取引を見送ったが、来週は25日のクリスマスをめどに休暇を取る投資家に合わせて取引が大幅に減ると思われ、ポジションは持たずに年を越えようと思っている。来週も取引しない可能性が高い。来年に向けての見通しを、自分の中で整理していきたいと思う。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
12月21日現在 1万260.23円
米利上げ発表をじっと待つ(一橋大)
12月17日(月)
きょうはリスクオフの方向へ大きく動いた。おそらく日経平均株価や米ニューヨークダウ平均株価の値下がり具合を見ての反応だと思われるが、この動きがどこまで続くのか予想がつかないので、取引は見送った。
12月18日(火)
この日も、きのうの流れそのままにドル安方向へ進んでいく。だが、あくまで今週は取引を控えようかと思う。というのも、今週は2018年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)の利上げタイミングが存在するからだ。
きょう売りから入って利上げの発表直前まで粘ってもいいとは思うが、最近は小幅ながらプラスを重ねてきているので、焦らずに発表を待とうと思う。
12月20日(木)
FOMCによる利上げは市場の予想通り行われ、FF金利の誘導目標は2.25%~2.50%へと引き上げられた。FRBが米国経済への強気の考えを崩さなかったことから、若干ドル高方向へ値を戻したが、その後はまたドル安方向へと進んでいる。このまま下がり続けるようであれば、底を余裕もって確認した段階で買いから入ろうかと思う。おそらく来週にはいったん下げ止まると思う。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
12月21日現在 1万187円
トレードしやすい局面だった!(國學院大)
今週のドル円相場は、トレードがやりやすかった。本格的に取引量が多いのは、今週まで。来週からは東京、ロンドン、ニューヨークなどはクリスマス、お正月休暇に入ってしまうため、レートが動きにくくなる展開となるからだ。
12月17日(月)
1ドル113.35円で売り。112.59円で買い戻し、利益確定。また、1ドル112.54円で売り。112.59円で、損切りした。
合わせて、710円のプラス。
12月20日(木)
1ドル112.34円で売り。111.25円で買い戻して利益を確定した。プラス1090円。
スイングでドル円の売りポジションを保有している(未決済)。
1ドル111.32円、112.2円、111.12円でそれぞれ「売り」を仕掛けた。
今週を振り返ってみると、このまま世界中の株価が不安定なまま終えると、年明けから厳しそう。今年初めは円高ドル安に振れていたので、2019年初めも似た展開になるかもしれない。
来週からは取引量が減ってしまうので、トレードができるところがあるのならば、慎重に取引していきたい。もちろん、「売り」を狙う。
前週からの損益 プラス1800円
12月21日現在 1万7780円