たとえIWCに残っても妙案は...
ところで、IWC脱退を批判する各紙社説は、それでは結局どうすればよかったと結論付けているのだろうか。
「戦後、日本の外交は国際協調を基調としてきた。その日本が変節したと見られる恐れもある。IWC脱退による損失は計り知れない」(毎日新聞)
「さまざまな論点が残るにもかかわらず、なぜ性急に脱退に突き進んだのか。説明が求められる」(朝日新聞)
「これまで通り内側に踏みとどまって、『伝統的食文化の重要性』を粘り強く、柔軟に訴える。捕鯨の持続可能性を維持する道は、今のところ、それしかない」(中日新聞)
と、「IWCに残っていればよかった」と主張するだけで、あまり妙案はないようだ。
(福田和郎)