「掃除係」に認定 みんなのゴミを捨てていた、ある社員の決断(篠原あかね)

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社長に直訴も取り合ってもらえず......

   希望どおりの職業に就きながら、ゴミが気になって辞めるなんてもったいないと思いました。

   そこで彼は、ゴミ捨ての際に周囲の社員に「一緒に捨てておきますね」などと声をかけながら捨てることにしました。先輩たちがゴミ捨ての必要性に気づいてくれたら、と期待して。

   ところが彼の思いと裏腹に、彼は「掃除係」認定されてしまい、他の社員はますます片づけなくなったというのです。

   彼は次第に出社時になると気分が落ち込み、社長に直訴しても取り合ってもらえず、結局会社を辞めました。

   彼がいた会社は、社員の多くが片づけ下手という珍しいケースでしたが、どの会社のも片づけ下手な人は一定数います。

   「整理整頓」は不用品を処分し、使いやすいようにルールを決めて使ったら元の場所に戻すことが基本です。片づけを習慣化することは、思考の整理と効率的な仕事に繋がります。職場内の整理整頓は、情報紛失など不祥事防止はもちろん、働きやすい職場環境のためにも必要です。

   清潔な職場で、新しい年を気持ちよく迎えたいですね。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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