【追跡】注目のソフトバンク株より、冬のボーナスで買える手ごろな「旭化成」株(石井治彦)

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業績は好調 それなのに、かなり底値に近いとみた!

   旭化成については、2018年5月14日付の記事で「バッテリーの素材」(セパレータ)について書いた。さらに、11月3日付の日本経済新聞の旭化成に関する記事には、「電気自動車向けにリチウムイオンバッテリー用セパレーター(絶縁体)は『要望に応えられない状況が続いている』ほど需要が旺盛」と書かれていた。

   12月6日に1株1184円で100株購入したが、今後の下げを想定し、「1000円」「900円」での「ナンピン買い」を念頭に、買いをスタートした。現在はかなり底値に近い状況とみている。

   今後、日経平均株価が大幅に下落したとしても、現在の水準からさらに下げる余地はないはず。長期保有を前提にしているので、おもしろい局面に入ったと考えている。

   会社四季報の最新銘柄レポート(2018年12月5日号)によると、旭化成は「近年、M&Aにも力を入れ、米国の心肺蘇生機器メーカー、リチウムイオン電池用絶縁材メーカーを相次ぎ買収した」と記されている。

   旭化成のように、一企業で有望な分野を数多く有し、しかも業績の安定している企業は多くない。このような有望企業の株を安く買えれば、これ以上のことはない。これぞ、株式投資の妙味である。

   前回は買いのタイミングを逃したが、慌てて高値づかみをしなくてよかった。今後、安いところがあれば買い増し、300~400株保有を考えている。

2018年12月14日現在 100株保有 平均取得単価1202円90銭
年初来高値2018年10月 2日 1765円
年初来安値2018年12月11日 1122円
直近 終値2018年12月14日 1145円

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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