結婚してもしなくても20歳女性はビミョー
花も実もある26歳の女性は、青春を楽しんでいるように見えるのに、なぜ? J-CAST会社ウォッチ編集部の取材に応じた劉さんは、こう説明した。
「26歳の女性が孤独を感じやすいのは、ライフコースの転換期に当たるためだと思います。厚生労働省の人口動態調査によると、日本人女性の初婚年齢で一番多いのが26、27歳です。つまり、26歳になると、結婚、出産する同級生が増えて、シングルの女性は『自分だけが取り残されている』という焦りが高まります。そして、友だちが子どもや夫の話をすると、『私にはまだ決まった人どころか、付き合っている人もいない』と、いいなあと思うのと同時に寂しさを感じるのです」
回答のコメント欄では、そんな寂しさをこう表現していた。
「(子どもの)ゲームの話とか、私がわからない話で盛り上っていると、置いてけぼりにされている孤独感があります」(20代シングル)
「(孤独は)毎日ふんわり感じていますが、ずしん!と来るのは月に2、3回くらい」(20代シングル)
「冬の凍てつく寒さが続くと人恋しくなる。お正月の国民的なビッグイベントの際は考え込んでしまいます」(20代シングル)
とはいえ、「26歳女性」は結婚適齢期の疎外感からだけ寂しさを覚えるわけではない。結婚しても孤独になることがあると、劉さんは、
「結婚・出産した女性でも、家庭で夫の理解が得られず家事をしてくれないと寂しさに襲われます。また初産のための経験不足から一人で育児に向き合い、誰も相談に乗ってくれる人がいない場合、落ち込んでしまう人もいます。夫が仕事で泊まりの時、夜中に赤ちゃんが泣きやまないと孤独を感じたり、夫と同じ家にいるのに、別々の部屋で寝ていると寂しくなったりするという回答もありました」
と指摘する。
また、「26歳」は職場でも微妙な年齢に差しかかっている。劉さんが説明する。
「職場では、新人でもなくベテランでもない『中途半端』の年齢です。自分の能力、進路を考えるとモヤモヤした気持ちになり、相談できる人がいないと、寂しく感じます。また、上司、同僚との人間関係を悩む女性も多いです。(産休・育休後に)職場復帰したら、自分がいない間に新しい関係ができあがっていて、自分の居場所がないように感じると答えた人もいました」