2018年もあと1か月。年末商戦に対する期待感が強まるなか、前週(11月19日週)に大幅に下落した米国株が上げ幅を拡大。米国債の利回りも上昇基調にあった。これでリスク選好の動きが戻り、11月26日のドル円相場は1ドル112円台後半から113円台半ばまで、一本調子で上昇。28日には114円03銭を付けた。
ところが、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が金融政策の引き締めに慎重になっているとの見方が強まると、113 円台半ばまで急落。29日は113 円台前半まで続落した。その後、113円台半ばに戻して推移した。
そうしたなか、ドル下落を予測した早稲田大学は1万円割れ。一方、攻めた慶応義塾大学は大きくプラス。明治大学もプラスを確保した。一橋大学は小休止。独走する國學院大学の「振り返り」が興味深い。
ドル売り加速と読んだが......(早稲田大)
11月23日(金)
きょう夜1ドル112.84円でさらに売り。しばらく円高ドル安に市場は触れていくと考え週をまたいでのポジション保持にでることにした。
根拠は、やはり米中の貿易摩擦が連日報じられているなか、具体的な和解案が決まりそうな気配は感じられず、両国一貫して強硬姿勢を崩していないからだ。
このまま強硬路線が続いていけば、中国依存の高い米国企業は業績悪化の道をたどり、株式市場とともにドル円市場は下落していくと予想している。これから米国のさらなる対中強気発言を期待したいところだが、正直1ドル112.84円での「売り」は短期では安すぎたと少し後悔ぎみである。
11月28(水)、29日(木)
中間テストもあり、この1週間はあまり相場を見ることができなかったが、かなりまずい方向に動いてしまったようだ。
28日に一時1ドル114円ほどをつけて、現在は1ドル113.3円。正直1ドル114円の時に相場を見ていたら焦ってすぐにポジション決済して大きな損益を被っていただろう。ただ、パウエルFRB議長の利上げについての発言により1ドル114円を境に下落。翌29日夕方ごろには1ドル113.2円台まで下げていた。
現在含み損があり、総資産は9912円。しかしまだチャンスはある。12月1日にアルゼンチンで控えているトランプ米大統領と中国の習近平国家主席の、いまや技術覇権争いの様相を呈している二国間の会談が開かれる。そこで新たに両国がはっきりとお互いの主権を主張することになれば、ドル売りが加速すると考える。
前週からの損益 マイナス535円
11月30日現在 9912円
パウエルFRB議長の発言にヒヤヒヤ(明治大)
そろそろ追い上げないとマズイので、今週(11月26日週)はいつものへっぴり腰の様子見ではなく、積極的に取引をしてみた。とはいえ、プラスも微々たるものだが......(笑)
大きく影響しそうなところは、いつものように様子見だが、これからも無理をしない範囲でやっていきたい。ただ、もう年末なので相場も落ち着いてくる気がするが。 レートはすべて1000通貨。
11月29日(水)
1ドル114円まではいきそうだと思ったので、1ドル113.861円で「買い」を入れてしばらく待つことにしたが勢いが弱く113.876円で決済。プラス15円。
その後、1ドル114円まで上がったものの、米国のパウエルFRB議長の利上げについての発言から、1ドル113.4円台まで下がったので損切りは設定していたものの、ここまですぐに下がるとは思ってなかったので危なかった。
11月30日(木)
20時くらいに1ドル113.1円でサポートライン(支持線。為替レートが過去に何度か、その水準で下げ止まった価格帯を示す)を引いて損切りラインとし、1ドル113.361円で「買い」を入れたが、あまり上がりが悪かったので、1ドル113.381円ですぐに決済した。20円のプラス。
米中首脳会談が控えているので、ここは様子見でいきたい。最近、世界情勢の影響が1日ほどの短期間でおさまる傾向があるので、明日は様子見で来週から仕掛けていきたい。
前週からの損益 プラス35円
11月30日現在 1万781円
損切りラインを大きく取って成功!(慶応大)
今週(11月26日週)は損切りラインを大きく取ることでムダな損切りを防ぐ取引を心がけた。
一時は大きくマイナスになることもあり、苦しい場面もあったがプラスを重ねることができた。やはりどれだけ円安が進んでも1ドル114.55円の壁は高く、その水準より上に損切りラインを持ってく買い方でやるのが、効率がよいと判断した。
今回は取引回数こそ少ないものの、欲張りすぎず、個人的にはこの2か月で一番満足のいくトレードとなった。
11月26日(月)
前週に1ドル112.899円で買った1000通貨単位は、前週金曜日(11月23日)に原稿を出してからも値段が下がっていたが、きょうにはしっかりと値段を上げて1ドル113.298円で取引をした。353.05円のプラスになった。
11月27日(火)
1000通貨単位を1ドル113.574円で売り、そのままポジションを保有した。
11月28日(水)
上昇トレンドが止まらず、一時は1ドル350円ほどのマイナスになるも、全体の流れとしては下降トレンドと読んでいたので、損切りをせずにポジションを保有したままにした。
11月29日(木)
予想通り113.05まで値段を下げたので買い.237.41円のプラス
11月30日(金)
この日は取引を見送った。
前週からの損益 プラス353.05円
11月30日現在 1万311.23円
自らの取引に迷走中(一橋大)
11月30日(金)
今週(11月26日週)はリアルでの用事が忙しく取引ができなかったので、これまで考えたことを一気にまとめようと思う。
まず、先週までの予想は大きくハズレ、ドル円相場はリスクオンの方向へと向かっていった。理由としては、米ニューヨーク株式市場でのダウ平均株価の回復や原油価格の上昇が、米国経済への安心感を高めたことがあるだろう。その後は一転して円安方向にシフト。現在は1ドル113円半ばをうろついている。
私は以前1週間ぐらいの期間で取引する感覚をつかみたいと書いたが、今になってその意思がゆらいでいる。
ふだんのファンダメンタルズを重視する投資方法や、学生生活の忙しさを考えて、なるべく取引の回数を減らしたほうがいいのではないかと考えていた。しかし、1週間にもなると、考慮に入れなければならない材料があまりにも多すぎて、今の私には取引が難しいのではないかと感じるようになったり、ある一つのイベントに合わせた、短時間の取引をコツコツ積み重ねていったほうがいいのではないかと思ったり。正直言って迷走中である。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月30日現在 9714円
「攻略法」は週末に!(國學院大)
今週(11月26日週)は週初めの東京時間からドル円相場が動きだしてしまったため、ノートレードに終わった。そこで1週間を振り返ってみて、どこでトレードすればよかったのかを復習してみたいと思う。
ポイントの一つめは、11月26日(月)の東京時間9時30分から10時までに、前週の23日(金)の高値1ドル113.0円を抜けるところ。エントリーポイントは1ドル112.94~113.0円あたりで、112.85円に損切りを設定して取引してみても、リスクリワード(利益と損失の割合)1対2は超えているポイントになった。
二つめのポイントは、同日(11月26日)の欧州からニューヨーク時間にかけて、ドル円は1ドル113.15円を割らず、20期間の1時間足の移動平均線(過去の一定期間の価格平均をチャートに示したもの)が上向きでついてきている展開。エントリーポイントは1ドル113.25~35円で、損切りは113.15円もしくはそれよりも下でもいい。その後もドル円は上昇し続け、一度114円にタッチしてから下落という流れに。ここのポイントもリスクリワードの高いトレードポイントになった。
この記事を読んでいる方も1週間が終わって疲れているかもしれないが、土日になって為替市場が閉まっているときに、止まっているチャートを見てほしいと思う。平日にチャートが動いているときと違って、さまざまな感情が出ないので落ち着いてチャートを見られるようになる。
また、ここでチャートの値が伸びるのか、それともここは手を出さないほうがいい、などといった発見があるかもしれない。
来週からのドル円相場は、上か下かどちらかに動いてからトレードしていきたい。今週はFOMC(米連邦公開市場委員会、パウエルFRB議長)の発言があったが、その後もレンジを形成する値動きだったので、12月は慎重に取引していきたい。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月30日現在 1万5380円