毎年増益、消費増税も追い風になるワケ?
業績は、お手本のような右肩上がり。商品セグメント別の売り上げも、ヘルス&ビューティー、ライフ、調剤のすべてにおいて、毎年増益を続けている。
激しい価格競争や出店競争が行われているドラッグストア業界。もう少し大きくとらえると、小売業界の中で安定した増益を達成し続けているのは、店舗数の拡大が順調に進んでいる証拠であり、株式を購入するにあたって大きなプラス材料であると考えている。
また、企業評価でよく採用されるROE(自己資本利益率)は約22倍、売上高成長率は約17%を記録。指標のうえでも高く評価できる=下図参照。
クスリのアオキの業績に好影響を与えると考えているのが、2019年10月に予定されている消費増税である。増税によって消費者が許容する価格帯が低くなれば、他店よりも安価な生活用品や食料品を取り扱うクスリのアオキへの需要は大きく高まることが予想される。
一方、リスクとして挙げておきたいのは、医薬品の取り扱いなどに対する規制・法律の改正。医薬品は人の健康に直接的な影響を与えるため、薬価改定といった行政からの影響をたびたび受ける。ドラッグストアも例外ではなく、医薬品の取り扱いに関する行政や医薬品業界の動きをこまめにチェックしなければ思わぬマイナス材料が発生する危険性がある。