スマホ世代の登場で立場が逆転!? 優越感に浸るために他人を笑うダメ上司(篠原あかね)

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言われたほうは「プレッシャー」

   このように、パソコンやインターネットなどのITスキルが不足する人をバカにするような発言をする嫌がらせを「テクハラ=テクノロジーハラスメント」と呼んでいます。

   パワーポイントの操作が苦手な人に、

「今日中にプレゼンの資料を作成しておいてくれよ。他社に負けないよう、見せ方も工夫するんだぞ」

と指示したり、上司への報告で、

「それはクラウドの〇〇に置いてありますから解凍してみてください」

と言えば、言われたほうにとってはプレッシャーです。

   自分のほうが相手よりもITスキルに優れているという、優越感に浸るために他人を笑うというのは、良識ある大人の行為とは言えません。

   苦手なことやできないことを無理にやらせても効率が悪いだけでなく、相手からも恨まれ、人間関係がギクシャクします。

   もちろん覚える努力をすることは大切ですが、周囲も努力をしている姿を認め、教える時にはわかりやすく丁寧に教えるよう心がけましょう。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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