今月(2018年11月)になって一気に冷え込んできたが、株式市場も大寒波に襲われている。
11月上旬は順調に回復を見せていた日経平均株価だが、8日に付けた高値を最後に大幅に下落。22日終値は2万2000円を割れている状態だ。こうした大荒れの株式市場の中で、力強い動きをしているのが、東証一部上場のオービックビジネスコンサルタント(OBC)だ。
実際の株価とバリュー面で評価、成長性は......
OBCは基幹業務システムの開発や販売を手がけている。基幹業務システムは、会社の規模を問わず必要なシステムで、これをパッケージ化。そのため、中小企業でも導入しやすい点に強みをもっている。
また、働き方改革や業務の効率化が叫ばれる昨今、需要は非常に高い。ここ最近は「奉行クラウド」などを中心に、クラウド関連製品も受注が伸びているようで、さらなる成長が期待できるとみた。
株価は11月22日終値が9420円。バリュー面をみると、PER(株価収益率)が38.35、PBR(株価純資産倍率)が3.19と若干の割高感が否めないが、同社が成長企業であることを忘れてはいけない。
業績をみると、直近の3期は連続で増収増益と絶好調! 期待が高いほどPERは高くなる傾向が強いが、今期も増収増益を見込んでおり、これからもこの成長は持続していく可能性が高いと予想できる。
PBRが3倍台であることが不安に思われるかもしれないが、同社は無借金経営で、財務面の健全性は非常に高くリスクは非常に低いとみる。
このタイミングで選んだ理由
OBC株を、このタイミングで購入した理由は、株式相場全体の動きにある。現在、米中の貿易戦争への懸念やFRB(米連邦準備理事会)の利上げによって米国の長期金利が3%を上回るなど懸念材料が多い。また、欧州では英国のブレグジットをはじめ、イタリアの財政問題や移民問題などもある。このように、外部的な要因を受けて日本の株式市場もかなり冷え込んでいるのが現状だ。
そんななか、働き方改革や業務の効率化などを、国を挙げて取り組んでいく中で内需関連株である同社は外部環境の影響を受けにくく値動きも堅調なため、このタイミングでの購入に踏み切った。
また、相場が下落している時に購入することで上昇した際に見込める利益も大きい。相場の下落時にしっかりとした値動きをしている銘柄は、相場が上昇に転じると、さらに強い値動きになることが多々あるためだ。
こうしたことから、カブ大学対抗戦の第2戦はOBCに決めた。購入日は11月22日。購入価格は、同日終値の9420円で100株購入した。
【株式取引ルール】
・月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
・投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
・1年間のトータルで損益を競います。
Twitter:@KISHU_KGU