シェアリングテクノロジーは、2017年8月3日に東証マザーズに上場したばかりの新興株である。
主な事業としては、住まい関連トラブルの施工主と消費者をつなぐマッチングサイトを、多数運営をしている。複数のM&Aを繰り返して同社の株価は17年から倍以上に膨らんだ。そして、 社長はなんと33歳の超若手社長、引字圭佑氏。同社を2006年11月、大学在学中に創業した。
進化するマッチングテクノロジー
事業内容に関して、ウェブ事業(マッチングサイト)はさまざまな住宅トラブルなどに対応できる「街の便利屋」を中心とした、約3000社の企業と加盟店契約を交わしており、同社の運営サ イトに訪れたユーザーと、これらの加盟店とをマッチングさせる。2018年9月期の決算では売上高が約1.8倍に伸びていた。
さらに次年度の決算予想は、さらに倍という試算。マッチングテクノロジーと新たなテクノロジーを融合させた新システム「Mover」を活用して、加盟店の各スタッフのリアルタイムスケジュールやGPS(全地球測位システム)を使用した位置情報を取得。コールセンターで即座に訪問日時を確定できるため、成約率の向上へ結びつけていく。
加盟店にとっても、スケジュールと移動の効率化により、1日の作業件数が増え、売り上げが向上するメリットがある。来期の試算は、これが根拠となっている。また企業向けにもMoverを提供し、さらなる利益獲得を狙っている。
直近決算の「負ののれん」が下押し
直近の決算で、営業利益がプラス5億5300万円で、営業キャッシュフローがマイナス9億4100万円という業績を発表。営業利益がプラスで、営業キャッシュフローがマイナス? と思う人や、最近の健康関連グループ「RIZAP」の株価暴落で話題になった「負ののれん代」があると思う人など、今回の決算では、そう思った人がとても多かった印象を受けた。
RIZAPで話題になった「負ののれん」とは、業績が芳しくない企業を次々に買収して、「負ののれん代」を利益に計上することにより、実際の業績よりもいいように見せるという「カラクリ」。これを意図してのM&A(企業の合併・買収)かどうかはわからないが、直近の決算で業績を下方修正して、連日のストップ安という結果を招いてしまった。
そして、シェアリングテクノロジーの直近の決算で、多額の「負ののれん代」を計上していた。ただ、これはあくまでも同社のシナジー効果を狙ってのM&Aや、早期に企業を高成長させて企業価値の拡大を図れる「お相手」とM&Aを結んでいる。
直近の資料では、大きなシナジーが見込めるM&A以外実施しないと断言。さらには、直近の開示資料では買収した海外留学サービスのリアブロード(100%子会社)の上場に向けて順調に推移していて、一部の株式はベンチャーキャピタルに売却できている。
下がりぎみの株価に、これは買いどきではと判断。11月30日、シェアリングテクノロジーを1株当たり2000円で、200株を取得した。
【株式取引ルール】
- 月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
- 投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
- 1年間のトータルで損益を競います。