最初の「やらされてる感」も、1年経ったら......
全社員が「今日1日の行動予定」「昨日のありがとう」「今日のテーマ」の3 点で発表。「今日のテーマ」は、司会者が設定したテーマに基づき、たとえば「仕事の喜び」や「仕事の失敗談」から、「好きなケーキの種類」「中学時代の部活動」などまで、さまざまな内容で披露する。テーマは朝礼時に告げられるため、人前で瞬発的に話す訓練につながるほか、あえて仕事以外の話もすることで、社員の知らなかった一面を知るきっかけにもなっている。
朝礼の導入で、
「社内のコミュニケーションがよくなった」
「仕事ではわからなかったパーソナルの部分を理解することができた」
「継続する癖がついた」
など、社員に変化が起こったことで業績が向上したことに加えて、社内の雰囲気が格段によくなり、その評判が外部に伝わったことで、同社に「入社させたい」と知り合いを紹介してくれることが増えた。
そのため、朝礼を始めてから同社では求人媒体を使っての採用活動は実施しておらず、社員13人のうち、半数がリファラル採用での入社という。
朝礼を率先して運用したマーケティング担当の佐藤桃子さんは、
「せっかく仕事をするのであれば、楽しく気持ちよく仕事をしたいと考え、朝礼がそのきっかけになればと思いました。最初はやらされているように感じている人もいたようですが、1年くらい経ったところで朝礼を面倒だと思う人もいなくなったと思います」
と話す。