運用は早く始めたもん勝ち!?
では、実際に儲かっている人がどのくらいいるのだろう――。
日本証券業協会によると、個人株保有者は2017年に1900万人を超え、年々増加している。その一方で、個人株主一人当たりの平均株式保有額は、年々減少傾向にあるという。
将来、老後の心配や不安から、資産運用に関心を持つ人が増え、少額運用する個人投資家の裾野が拡大しているのは明らかだ。
J. D. Powerの調査によると、投資信託や株式を保有している人のうち、過去3年間の「儲かった」人の割合が下図である。投資信託、株式のいずれも2016年以降、3年連続で「儲かった」人の割合は上昇している。
この2016年を日経平均株価のトレンドに照らせば、前年のチャイナショックの影響による株価低迷が回復した時期と重なっており、それから現時点まで、基本的には株価は上昇トレンドにある。さらに投資をしている人は、「銀行・証券会社で話を聞いて」など、金融機関との接触がきっかけとなっている人が3人に1人という結果だった。
となれば、男女問わず、これから資産運用を始める人にとって、
「『好況』と聞こえてきたら、あれこれ考えるより、まず金融機関に飛び込め! 少額でもとにかく資産運用開始せよ!」
が、最も失敗しない近道といえるのかもしれない。