はじめてのSDGs(その3)世界ランキング 目標達成に最も近い国は...(大和総研 太田珠美)

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   SDGsでは、17の目標を2030年までにすべて達成することを目指します。ただし、達成の過程においては、国によって「目標●」と「目標▲」は早く達成できそうだが、「目標×」と「目標☆」は時間がかかりそう、といったばらつきが生じることが予想されます。

   国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network:SDSN)とドイツのベルテルスマン財団は、国ごとの17の目標に対する達成度を数値化し、ランキングを作成しています。

  • 日本の評価は……
    日本の評価は……
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日本が評価されている項目

   2018年7月に公表されたレポートによれば、SDGsの達成に最も近い国はスウェーデン、次いでデンマーク、フィンランドと、北欧諸国が並んでいます=図表1参照

   日本の達成度は156カ国中15位です。それぞれの目標に対する評価をみると、相対的に高い評価となっているのは、

「目標1:貧困をなくそう」
「目標3:すべての人に健康と福祉を」
「目標4:質の高い教育をみんなに」
「目標6:安全な水とトイレを世界中に」
「目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
「目標8:働きがいも 経済成長も」
「目標13:気候変動に具体的な対策を」
「目標16:平和と公正をすべての人に」

です。

太田 珠美(おおた・たまみ)
大和総研 金融調査部・主任研究員
2003年、大和証券に入社。支店営業や経営企画部を経て2010年に大和総研に転籍。投資戦略部で日本株式市場を担当したのち、資本市場調査部(現・金融調査部)でコーポレート・ファイナンスを担当。
著書に、「証券市場のグランドデザイン -日本の株式市場はどこに向かうのか-」(中央経済社、2012年12月、共著)。東京工業大学大学院非常勤講師(2017・2018年度下期)。
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