70歳定年延長は「職場の大迷惑」!? アラセブンの働き方を専門家に聞いた

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働いている60代の8割は70歳以上も働き続けたい

――若い世代に「70歳が働くなんて無理」という声が非常に多く、ショックです。そもそも70歳まで働こうという考えがおかしいのでしょうか。

「そんなことはありませんよ。私たちが今年(2018年)4月に働く主婦に『理想の引退年齢』を聞いた調査では、『65歳以上』が79%で、全回答者の平均が68.4歳でした。半数近い49%の女性が『70歳以上まで働きたい』と考えています。
また、内閣府が2014年に発表した『高齢者の意識調査』でも、全国の60歳以上の働いている男女に『何歳まで働きたいか』を聞いた結果、『70歳以上』と『働けるうちはいつまででも』を合わせると、実に80%の人が70歳以上まで働くことを希望しています。もちろん、『元気ならば』という条件付きですが」

――まさにそこです。「目が弱ってパソコン作業が続かない」「あちこちにガタがきて、病院通いをしなくてはならない」とトラブルを抱える人が多いです。それでもお荷物にならず、働き続けるには何が大事でしょうか。

「まず大前提として、もし若い世代が老いにフォーカスする中で否定的な意見を上げているとしたら、それは未来の自分に対して投げかけている言葉であることを忘れてはならないということです。70歳を超えても働きたいと考える人にとって働きやすい社会にするために、世代を超えて国民全員で知恵を出すことが大切だと考えます。
ただし、年齢にかかわらず、仕事の目的は最高の成果を出すことです。そのためにベストを尽くすという意味では、年齢の上下は全く関係がありません」
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