世界の仮想通貨市場から消えた「80兆円」 そのインパクトは!?(志摩力男)

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仮想通貨と同様の下落をしている市場は世界中にある

   じつは東証マザーズなどの日本の小型株に限らず、仮想通貨群と同様に年初にピークを迎えたマーケットは多くあります。欧州株や中国株、韓国株などで、かなりのマーケットが年初にピークを迎えています。

   理由はさまざまであり、仮想通貨の下落が影響しているとは思われていませんが、半導体の売り上げがピークを打ったことや、米中貿易戦争、そして米連邦準備制度理事会(FRB)が今年着々と利上げをし、米長期金利が3.2%にも達したことが大きかったのだと思います

   我々はどうしても、非常に強い米国経済に目が行ってしまいますが、世界全体を見ると景気のピークは、じつは2018年の初めだったとも言えるかもしれません。

   仮想通貨の暴落と同時に、米国を除く世界経済全体も転換を迎えていたとなると、来年以降のマーケットは決して楽観できるものではなくなっているものと考えます。ベア・マーケット(下げ相場)を如何に取っていくか、それが来年、2019年のテーマでしょう。(志摩力男)

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志摩力男(しま・りきお)
トレーダー
慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券など大手金融機関でプロップトレーダー、その後香港でマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現役トレーダーとして活躍中。
最近はトレーディング以外にも、メルマガやセミナー、講演会などで個人投資家をサポートする活動を開始。週刊東洋経済やマネーポストなど、ビジネス・マネー関連メディアにも寄稿する。
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