「生まれ変わっても社長を!」中小企業の社長業が病みつきになるワケは?

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老後を楽しむ人が日本は世界で最低レベル

   興味深いのは、これだけ社長業に悩みや不安がありながら、社長を勇退した後、何をしたいかを聞くと、「働き続けたい」と答えた人が35%いた=図表1参照。「社長は退いても会社に残って仕事を続けたい」という人が19%、「別な事業を始めたい」、つまり新会社をつくり、また社長をしたい人が10%いた。なかには「勇退したくない。このまま社長を続けたい」という執念を示す人も6%いた。

社長退陣後に何をしたいか(図表1 アクサ生命「人生100年の歩き方」から)
社長退陣後に何をしたいか(図表1 アクサ生命「人生100年の歩き方」から)

   「趣味を楽しみたい」とか「一生懸命働いてきたので、のんびりしたい」「ボランティアをしたい」などと答えた人は62%だった。

   アクサ生命の広報担当者はこう説明する。

「欧米の人は退職を労働から解放されて自由になれる時として、あたかも贖罪から解放されるかのようにリタイア後の生活を楽しみにしている人が多い。それに比べ、日本は働くことを美徳ととらえ、退職するとスイッチが切れて、人生が終わったように悲観的に考える人が多い傾向にあります。特に社長さんは事業一貫という人が多いので、生涯現役という意識がことに高いのではないでしょうか」

   アクサ生命が2008年に世界26か国の「退職の意識調査」を実施したところ、日本人は退職をポジティブにとらえず、マイナスイメージに考える人の割合が一番多かった。

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