久しぶりに、新宿でウィンドウショッピングをした。地下ショッピング街「サブナード」やアルタ、マルイなどをぶらぶらする。秋冬物のコートやマフラー、ブーツなどが、ところ狭しと並んでいる。
どうも今季は、ロングコートが主流らしい。ビッグシルエットというか、細身のコートはあまり見かけない。それに合わせるよう、ブーツはショート丈が多いようだ。数年前まで流行していた細いヒールはあまり見かけない。
道行く女性たちも、全体的にカジュアルな装いだ。GUやユニクロは、大勢の若者でごった返していた。
流行を知るには「スマホを捨てよ、街へ出よう」
みんなおしゃれだなぁ。やはり流行を知るには、スマホを捨てよ、街へ出よということか。ネットショッピングばかりしていると、自分の閲覧履歴から「おすすめ商品」ばかり出てくる。勢い、好きなデザインばかりに目が行き、似合う服より好きな服を買ってしまう。いつの間にかトレンドから取り残され、クローゼットには、なんだか古いデザインの服ばかり......ということになりかねない。
私のようにファッションセンスのない者は、特に注意が必要だ。たまにこうやって、最新のトレンドを確認しなければならない。
新宿3丁目のマルイにも行ってみた。マイケル・コースという、最近勢いのあるブランドが目立っている。このブランドは通勤や通学に便利なA4サイズのトートバッグが4万円台から買えるので、若い女性に大人気だという。
私は持っていないからよくわからないが、バッグが約5万円といえば、フェンディやシャネルより数十万円安いし、数年前まで流行していたサマンサタバサよりは、シンプルで大人っぽい。だから昨今の「シンプル・カジュアル好き」な若者に売れるのだろう。
そういえば去年、自分の出身大学へ講演に行ったときも、マイケル・コースのバッグを持っている女子学生を何人か見た。私の時代はヴィトンやエルメスで通学している学生もいたが、今はほとんどいないらしい。
それくらい「廉価」なブランドなら...... と、ハンドバッグを手に取った。シルバーのチェーンと、黒のキルティングレザーがかっこいい。